今回は、Windows11でメモリ8GBでは足りないのか、その原因と具体的な対策について解説します。
メモリ8GBでは足りない理由とその影響
Windows 11では、複数のアプリケーションを同時に使用したり、高負荷の作業を行ったりすると、パフォーマンスが低下することがあります。この問題の背景には、Windows 11のシステム要件やアプリケーションの進化があります。
まず、Windows 11は前バージョンであるWindows 10に比べて、より多くのシステムリソースを必要とします。新しいデザインや機能が追加されているため、システム全体でメモリ消費量が増加しています。また、バックグラウンドで動作するプロセス(セキュリティ機能やクラウド同期など)が増えたことも要因です。
さらに、近年のアプリケーションは高度化しており、より多くのメモリを必要とする傾向があります。その結果、以下のような影響が生じる可能性があります。
- アプリケーションの動作が遅くなる
- システム全体のパフォーマンス低下
- フリーズやクラッシュが発生する
Windows 11でメモリ不足を解消する具体的な方法
メモリ不足による問題を解消し、快適なPC環境を実現するためには、以下のような対策が有効です。
視覚効果の調整とスタートアップアプリの整理
Windows 11には多くの視覚効果が搭載されていますが、これらは不要なメモリ消費につながる場合があります。視覚効果をオフにすることで、パフォーマンスを向上させることができます。以下の手順で設定を変更しましょう。
- [設定] → [システム] → [バージョン情報] → [システムの詳細設定] → [詳細設定] → [パフォーマンス] → [設定] を開く
- [視覚効果]タブで[パフォーマンスを優先する] を選択
- [適用] をクリックして変更を保存
また、スタートアップ時に自動的に起動するアプリケーションもメモリ消費の原因となります。不要なアプリケーションを無効化することで、起動時の負荷を軽減できます。
- [設定] → [アプリ] → [スタートアップ] を開く
- 不要なアプリケーションをオフにする
仮想メモリ設定と物理メモリ増設
仮想メモリは物理的なメモリ不足時に役立つ機能です。以下の手順で仮想メモリを最適化しましょう。
- [設定] → [システム] → [バージョン情報] → [システムの詳細設定] → [詳細設定] → [パフォーマンス] → [設定] を開く
- [設定] → [システム] → [詳細設定] → [パフォーマンスオプション]
- [詳細設定]タブの[仮想メモリ] セクションで[変更]をクリック
- [カスタムサイズ]を設定
ただし、仮想メモリだけでは根本的な解決にならない場合もあります。その場合は物理的にメモリ容量を増設することを検討してください。特に16GB以上へのアップグレードは、多くの場合で顕著な効果が得られます。
まとめ
Windows 11で「メモリ8GBでは足りない」と感じる場合、その原因はシステム要件やバックグラウンドプロセス、アプリケーションの進化など、多岐にわたります。
本記事では、視覚効果の調整やスタートアップアプリの整理、仮想メモリ設定、物理的な増設など、具体的な対策を紹介しました。