今回は、Windows 11の拡大鏡で画面全体や画面の一部を拡大する方法について紹介します。
拡大鏡とは?
拡大鏡は、Windows 11に標準搭載されているアクセシビリティ機能の一つです。この機能を使うと、画面上の文字や画像を拡大して表示できるため、視力が低下している方や小さな文字が読みづらい方にとって便利です。拡大鏡には、画面全体を拡大する「全画面表示」モード、マウスポインター周辺を拡大する「レンズ」モード、画面の一部を固定ウィンドウで拡大する「固定」モードの3種類があります。用途に応じて適切なモードを選択することで、快適な画面表示を実現できます。
拡大鏡の起動方法
Windows 11で拡大鏡を起動するには、いくつかの方法があります。最も簡単な方法は、キーボードショートカットを使用することです。Windows ロゴキーとプラス(+)キーを同時に押すと、拡大鏡が起動します。また、設定アプリからも拡大鏡を有効にできます。スタートメニューから「設定」を開き、「アクセシビリティ」→「拡大鏡」と進み、拡大鏡のトグルスイッチをオンにします。さらに、タスクバーにピン留めしたり、スタートメニューにショートカットを作成したりすることで、より素早くアクセスできるようになります。
拡大鏡の基本的な使い方
拡大鏡を起動すると、デフォルトでは画面全体が拡大表示されます。拡大率を調整するには、拡大鏡ツールバーの「+」「-」ボタンを使用するか、キーボードショートカット(Windows ロゴキー + プラス/マイナス)を使います。拡大率は100%から1600%まで設定可能です。表示モードを切り替えるには、ツールバーの「ビュー」オプションを使用するか、Ctrl + Alt + Mキーを押します。マウスを使用している場合は、Ctrl + Alt + マウスホイールで拡大率を調整できます。これらの基本操作を覚えることで、必要に応じて画面の拡大・縮小を素早く行えるようになります。
拡大鏡の詳細設定
拡大鏡の機能をより細かくカスタマイズしたい場合は、設定アプリの「アクセシビリティ」→「拡大鏡」セクションを利用します。ここでは、拡大鏡の起動タイミング(サインイン前またはサインイン後)、ズームレベルの増分、色反転の有効化などを設定できます。また、テキストカーソルの追跡やスムーズなスクロールなど、より快適な使用感を実現するためのオプションも用意されています。これらの設定を自分の好みや使用環境に合わせて調整することで、より効果的に拡大鏡を活用できるでしょう。
拡大鏡の活用シーン
拡大鏡は様々な場面で役立ちます。例えば、ウェブブラウジング中に小さな文字を読む際や、画像編集ソフトで細かい作業を行う時に重宝します。また、プレゼンテーションの際に特定の部分を強調したい場合にも使えます。デスクトップアプリケーションだけでなく、Windows ストアアプリでも拡大鏡は機能するため、幅広い用途で活用できます。ただし、一部のフルスクリーンアプリケーションでは拡大鏡が正常に動作しない場合があるので注意が必要です。