今回は、Windows11で誤って削除してしまったファイルやフォルダを「ごみ箱」から安全に復元する方法と、ごみ箱の仕組みや便利な使い方を紹介します。
ごみ箱の基本的な仕組み
パソコンで作業していると、不要になったファイルや、間違えて作ってしまったフォルダを削除することがよくあります。
ファイルを右クリックして「削除」を選んだり、キーボードのDeleteキーを押しても、そのファイルはすぐにパソコンから完全に消え去るわけではありません。
一時的な保管場所である「ごみ箱」の中に移動し、そこに残ります。
このごみ箱という機能があるおかげで、「あとで使うかもしれない大切な書類を消してしまった」と気づいたときに、後から取り出して元の状態に戻す(復元する)ことができます。
ごみ箱に入っている状態であれば、ファイルの中身を見ることはできませんが、パソコンの記憶容量(ストレージ)はまだ消費されたままになっているという点も特徴の一つです。
削除したファイルを復元する手順
誤って消してしまったファイルをごみ箱から見つけ出し、元の場所へ戻すための操作方法を順番に解説します。
ごみ箱を開く
まずはごみ箱の中身を確認します。
- デスクトップ画面にある、ごみ箱のアイコン(ごみ箱の中に何も入っていないときは空のアイコン、何かが入っているときは紙くずが入ったアイコンになっています)をダブルクリックして開きます。
- ごみ箱のウィンドウが開き、これまでに削除したファイルやフォルダの一覧が表示されます。
目的のファイルを探す
ごみ箱の中にたくさんのファイルがある場合は、探すための機能を活用すると見つけやすくなります。
- 画面上部にある「並べ替え」メニューをクリックし、削除日時という項目を選びます。
- さらに降順(新しいものから古いものの順)に設定すると、一番新しく削除したファイルが一番上に表示されるようになります。
- ファイル名の一部を覚えている場合は、右上の検索窓(「ごみ箱の検索」と書かれている部分)に名前を入力して絞り込むこともできます。
ファイルを復元する
目的のファイルが見つかったら、元の場所へ戻す操作を行います。
- 復元したいファイル(またはフォルダ)を一度クリックして選択します。
- ファイルの上で右クリックをし、表示されたメニューにある元に戻すをクリックします。
この操作を行うと、ファイルはごみ箱の中から消え、削除する直前にあったフォルダ(デスクトップやドキュメントなど)へと自動的に戻ります。
まとめて復元する便利な操作
複数のファイルをごみ箱から一気に戻したいときに役立つ方法です。
すべての項目を復元する
ごみ箱の中に入っているものをすべて、それぞれが元あった場所へ戻したい場合に使います。
ごみ箱のウィンドウを開き、上部のメニューバー(コマンドバー)にあるすべての項目を元に戻すというボタンをクリックすると、中身がすべて復元されます。
「ごみ箱内のすべての項目を元の場所に戻しますか?」という確認画面が出たらはいを選択します。
選択した複数の項目だけを復元する
特定のいくつかのファイルだけを戻したい場合は、キーボードのキーを組み合わせた選択方法が便利です。
- キーボードのCtrlキーを押しながら、復元したいファイルを一つずつ順番にクリックしていきます。
- 離れた場所にあるファイルを複数選択できます。
- 選択がすべて終わったら、選んだファイルのうちのどれか一つの上で右クリックし、元に戻すをクリックします。
ごみ箱を通さずに完全に削除されるケース
通常はごみ箱に入るファイルですが、特定の条件を満たすとごみ箱を経由せずに完全にパソコンから消去されてしまい、後から復元できなくなるため注意が必要です。
ごみ箱の容量がいっぱいになったとき
ごみ箱には、保存しておけるデータの「最大サイズ」があらかじめ決められています。
この最大サイズを超える量のファイルをごみ箱に入れようとしたり、大きな動画ファイルなどを削除しようとすると、「このファイルは大きすぎて、ごみ箱へ移動できません。完全に削除しますか?」という警告メッセージが表示されます。
ここで「はい」を押してしまうと、ごみ箱には入らずに完全に消えてしまいます。
Shiftキーを押しながら削除したとき
ファイルを選択し、キーボードのShiftキーを押しながらDeleteキーを押すと、「このファイルを完全に削除しますか?」という確認画面が出ます。
これは、ごみ箱を通さずに消去するためのショートカット操作です。
容量の大きなファイルを消してすぐにストレージの空きを増やしたいときには便利ですが、復元できなくなるため慎重に使う必要があります。
USBメモリなどの外部メディアからの削除
USBメモリやSDカード、外付けハードディスクなどの、パソコンの内部(Cドライブなど)以外の場所に保存されているファイルを削除した場合、原則としてごみ箱には入らずに直接削除されます。
外部メディアの中のデータを整理するときは、誤って必要なファイルを消してしまわないよう、とくに注意して作業を進めてください。
ごみ箱を空にして容量を増やす方法
ごみ箱に入っているファイルは、いつか復元するかもしれないためにパソコンの容量を消費し続けています。
もう絶対に不要だと判断できるファイルばかりになったら、ごみ箱を空にしてストレージの空き容量を増やすことができます。
- デスクトップにあるごみ箱のアイコンを右クリックします。
- 表示されたメニューからごみ箱を空にするをクリックします。
- 「これらのすべての項目を完全に削除しますか?」という最終確認のメッセージが出たら、はいをクリックします。
これで、ごみ箱の中身がすべて消去され、ファイルが占めていた分の容量がパソコンのストレージに戻ります。
まとめ
Windows11のごみ箱は、誤って削除してしまったファイルを救出するための、パソコン作業における「命綱」とも言える重要な機能です。
間違えて消してしまったと気づいたときは、慌てずにデスクトップのごみ箱アイコンを開き、右クリックから「元に戻す」を選べば、ファイルを取り戻すことができます。
削除した日時で並べ替えたり、検索機能を使うことで、大量のファイルの中からでも目的のものを見つけ出しやすくなります。
一方で、ごみ箱の容量オーバーや、USBメモリなどからの削除時にはごみ箱に入らないというルールもあるため、ファイルを消去する際の確認画面のメッセージをよく読む習慣をつけておくと安心です。