今回は、Windows 11で更新履歴を確認する方法と、不具合の原因になっていそうな更新プログラムをアンインストールする手順、作業前後に気をつけたいポイントを紹介します。
更新プログラムをアンインストールする前に知っておきたいこと
Windows 11は、セキュリティを保ち、不具合を修正するために、更新プログラムを自動でダウンロードしてインストールします。多くの場合はそのまま使い続けて問題ありませんが、まれに更新のあとで次のような症状が出ることがあります。
- 特定のアプリが起動しない、動作がおかしい
- プリンターや周辺機器が認識されない
- パソコンの動きが以前より重く感じる
こうしたときの対処のひとつが、更新プログラムのアンインストールです。ただし、Microsoftは必要がない限り更新プログラムを削除することをすすめていません。更新にはセキュリティの修正が含まれていることが多く、削除するとその分だけ守りが弱くなるためです。
また、すべての更新プログラムが削除できるわけではない点も押さえておきましょう。アンインストールは「原因がその更新にあると見当がついたときに、一時的に試す方法」と考えておくと判断しやすくなります。
Windows 11で更新履歴を確認する方法
更新履歴の開き方
まずは、いつ、どの更新プログラムがインストールされたのかを確認します。
- [スタート]から[設定]を開きます。
- 左側のメニューから[Windows Update]を選択します。
- [更新の履歴]を選択します。
更新履歴の画面では、インストールされた更新プログラムの名前と、インストールされた日付を確認できます。
更新履歴の見方のコツ
更新履歴は種類ごとに分かれて表示されます。主な種類は次のとおりです。
- 品質更新プログラム:毎月配信される、不具合修正やセキュリティ修正が中心の更新
- 機能更新プログラム:通常は年に1回程度配信され、新機能を含む大きめの更新
- ドライバー更新プログラム:機器のドライバーに関する更新
- 定義更新プログラム:Microsoft Defenderのウイルス定義などの更新
不具合が出始めた日と、更新履歴に並ぶインストール日を照らし合わせると、原因の候補を絞り込めます。更新プログラムには「KB」から始まる番号が付いているので、気になるものは番号をメモしておくと、あとで情報を調べるときに役立ちます。
設定アプリから更新プログラムをアンインストールする手順
Windows 11が通常どおり起動する場合は、設定アプリから操作できます。
- [スタート]→[設定]→[Windows Update]を開きます。
- [更新の履歴]を選択します。
- 画面の下のほうにある[関連設定]から、[更新プログラムをアンインストールする]を選択します。
- 一覧から削除したい更新プログラムを探し、[アンインストール]を選択します。
- 確認のメッセージが表示されたら、内容を確かめて実行します。
- 案内に従ってパソコンを再起動します。
再起動後、気になっていた症状が改善したかを確認しましょう。改善しない場合は、その更新が原因ではなかった可能性があります。セキュリティを保つために、元に戻す(更新を再インストールする)ことも検討してください。
一覧に表示されない、またはボタンがない場合
アンインストールの一覧に目的の更新プログラムが出てこない、あるいは[アンインストール]を選べない場合は、その更新が削除できない種類である可能性があります。この場合は、ほかの方法(後述の回復環境やシステムの復元など)を検討します。
Windowsが起動しないときはWindows 回復環境を使う
更新のあとでWindows自体が正常に起動しなくなった場合は、Windows 回復環境(Windows RE)から更新プログラムのアンインストールを試せます。
Windows 回復環境を開く方法
- Windowsが起動できる場合:[設定]→[システム]→[回復]を開き、[回復オプション]の[高度なスタートアップ](表示名はバージョンによって異なる場合があります)の横にある[今すぐ再起動]を選択します。
- サインイン画面などが表示できる場合:Shiftキーを押しながら[電源]→[再起動]を選択します。
- Windowsの起動に何度も失敗した場合:自動的に回復環境が起動することがあります。
回復環境が起動したら、[トラブルシューティング]→[詳細オプション]と進み、[更新プログラムのアンインストール]を選択します。ここから、最近インストールされた更新プログラムを削除できます。
なお、デバイスの暗号化やBitLockerを使っている場合は、回復環境の一部の操作でBitLocker 回復キーの入力を求められることがあります。いざというときに慌てないよう、回復キーの保管場所を事前に確認しておくと安心です。
アンインストール後に役立つTips
同じ更新が再インストールされるのを一時的に止める
更新プログラムを削除しても、Windows Updateが再び同じ更新をインストールすることがあります。原因が修正された新しい更新が配信されるまで様子を見たい場合は、[設定]→[Windows Update]の[更新の一時停止]で、停止する期間を選んでおくと便利です。
ただし、一時停止には上限の日数があり、上限に達すると最新の更新をインストールしてからでないと再び一時停止できません。あくまで一時的な回避策として使い、期間中にメーカーやMicrosoftの情報を確認しておきましょう。
アンインストール以外の選択肢も検討する
症状によっては、更新プログラムを削除しなくても解決できることがあります。
- 周辺機器のトラブルなら、機器メーカーの最新ドライバーを入れ直す
- 特定のアプリの不具合なら、アプリ側の更新や修復を試す
- 設定が大きく変わってしまった場合は、システムの復元で以前の状態に戻す
更新プログラムのアンインストールはセキュリティ面での影響があるため、ほかの方法で解決できるならそちらを優先するのが無難です。
トラブルに備えて普段からしておきたいこと
- 重要なファイルは定期的にバックアップしておく
- BitLocker 回復キーの保管場所を確認しておく
- 更新後に不具合が出たら、症状が出始めた日時をメモしておく
- [再起動のスケジュール]やアクティブ時間を設定し、作業中に突然再起動されないようにする
特に日時のメモは、更新履歴と見比べるときの手がかりになります。
まとめ
Windows 11では、[設定]→[Windows Update]→[更新の履歴]から、インストールされた更新プログラムと日付を確認できます。不具合の原因が特定の更新にありそうな場合は、同じ画面の[更新プログラムをアンインストールする]から削除できます。
- 更新プログラムの削除は必要なときだけ行い、すべての更新が削除できるわけではないことを理解しておく
- Windowsが起動しない場合は、Windows 回復環境の[更新プログラムのアンインストール]を使う
- 削除後は[更新の一時停止]で再インストールを一時的に止め、修正版の配信を待つ
- ドライバーの更新やシステムの復元など、ほかの解決方法もあわせて検討する
更新履歴の場所と見方を知っておくだけでも、トラブルが起きたときに落ち着いて原因を探せるようになります。普段から一度画面を開いて、どのような更新がインストールされているかを確認しておくとよいでしょう。