今回は、Windows 11でスマートフォンで撮影した写真(画像)やビデオ(動画)をパソコンに取り込む方法を紹介します。
スマートフォンの容量を空けたいとき、旅行や仕事で撮影した写真を整理したいとき、動画をパソコンで編集したいときに役立つ基本操作です。USBケーブルを使う方法を中心に、取り込み前の確認ポイントや、うまく認識されないときの見直し方もあわせて解説します。
取り込む前に準備しておきたいこと
写真や動画の取り込みは、接続してから操作するだけでも進められますが、事前に少し準備しておくと失敗を減らせます。特に動画は容量が大きくなりやすいため、保存先の空き容量やケーブルの種類を確認しておくと安心です。
保存先フォルダを決めておく
取り込んだ写真をあとから探しやすくするには、保存先をあらかじめ決めておくのがおすすめです。たとえば「ピクチャ」フォルダの中に「スマホ写真」「旅行」「仕事用」などのフォルダを作っておくと、取り込み後の整理が楽になります。
日付ごとに分けたい場合は、「2026-06_スマホ写真」のように年月を入れたフォルダ名にしておくと、あとから見返すときに探しやすくなります。写真を大量に取り込む場合は、最初から分類ルールを決めておくと、同じ写真を何度もコピーしてしまうミスも防ぎやすくなります。
USBケーブルの種類を確認する
スマートフォンを充電できるUSBケーブルでも、データ転送に対応していないものがあります。パソコンに接続してもスマートフォンが表示されない場合は、別のUSBケーブルを試してみてください。
また、USBハブを経由していると認識が不安定になることがあります。うまく接続できないときは、パソコン本体のUSBポートに直接つなぐと改善する場合があります。
スマートフォンの画面ロックを解除しておく
スマートフォンの画面がロックされたままだと、パソコン側から写真や動画を読み取れないことがあります。接続する前、または接続した直後にロックを解除し、画面に表示される確認メッセージを見逃さないようにしましょう。
Windows 11での写真取り込み方法
Windows 11では、Microsoft Storeアプリの「フォト」を使用して、スマートフォンから写真を簡単に取り込むことができます。以下に、その手順を説明します。
1. スマートフォンとパソコンを接続する
まず、スマートフォンとパソコンをUSBケーブルで接続します。接続方法は機種によって異なる場合がありますので、お使いのスマートフォンの取扱説明書を確認してください。
2. スマートフォンの設定を確認する
Androidスマートフォンの場合、接続後に「USB経由で充電」から「ファイルの転送」または「写真の転送」に設定を変更する必要があることがあります。iPhoneの場合は、デバイスのロックを解除し、アクセス許可を承認する必要があります。
3. フォトアプリを起動する
Windows 11のスタートメニューから「フォト」アプリを起動します。または、タスクバーの検索ボックスに「写真」と入力して、結果から「フォト」アプリを選択します。
4. 写真のインポートを開始する
フォトアプリの画面上部にある「インポート」ボタンをクリックします。接続されているデバイスの一覧が表示されるので、お使いのスマートフォンを選択します。
5. 取り込む写真を選択する
スマートフォン内の写真が表示されるので、パソコンに取り込みたい写真を選択します。「新規選択」または「すべて選択」のオプションを使用すると、効率的に選択できます。
6. 保存先を指定する
選択が完了したら、写真の保存先フォルダを指定します。デフォルトでは「ピクチャ」フォルダに保存されますが、必要に応じて別のフォルダを選択することもできます。
7. インポートを実行する
最後に「インポート」ボタンをクリックして、選択した写真のインポートを開始します。インポートにかかる時間は、写真の枚数や大きさによって異なります。
エクスプローラーから直接コピーする方法
フォトアプリを使わずに、エクスプローラーから写真や動画をコピーする方法もあります。フォルダ構成を確認しながら必要なファイルだけ移したい場合や、動画だけをまとめてコピーしたい場合に便利です。
スマートフォンのフォルダを開く
USBケーブルで接続し、スマートフォン側でファイル転送を許可したら、Windows 11のエクスプローラーを開きます。左側の一覧や「PC」の画面にスマートフォン名が表示されたら、それをクリックします。
Androidの場合は、「内部共有ストレージ」や「Internal storage」の中にある「DCIM」「Camera」などのフォルダに写真や動画が保存されていることが多いです。iPhoneの場合は、「Internal Storage」内の「DCIM」フォルダから写真を確認できます。
必要なファイルだけをコピーする
コピーしたい写真や動画を選択し、右クリックして「コピー」を選びます。その後、パソコン側の保存先フォルダを開いて「貼り付け」を行います。
移動ではなくコピーにしておくと、取り込み中に問題が起きてもスマートフォン側の元データが残ります。パソコンに正しく保存できたことを確認してから、必要に応じてスマートフォン内の写真を整理すると安全です。
動画を取り込むときのコツ
動画は写真よりもコピーに時間がかかります。途中でケーブルを抜いたり、スマートフォンの電源が切れたりすると、ファイルが正常に保存されないことがあります。長い動画を取り込むときは、パソコンとスマートフォンのバッテリー残量を確認し、作業が終わるまで接続を維持しましょう。
取り込んだ後にやっておくと便利な整理
写真や動画は、取り込んだ直後に少し整理しておくと、あとから探す手間を減らせます。特にスマートフォンからまとめて取り込むと、似た写真や不要なスクリーンショットも一緒に保存されることがあります。
不要な写真を早めに削除する
ぼやけた写真、同じ場面を連写した写真、不要なスクリーンショットなどは、取り込んだ直後に確認して削除しておくとフォルダが見やすくなります。ただし、削除する前に必要な写真まで消していないか、サムネイルだけで判断せずに開いて確認するのがおすすめです。
ファイル名よりフォルダ名で管理する
スマートフォンで撮影した写真のファイル名は、自動で付けられる英数字や連番になっていることが多く、名前だけでは内容が分かりにくい場合があります。1枚ずつファイル名を変更するよりも、まずはフォルダ名で分類するほうが効率的です。
たとえば「家族」「仕事」「資料」「旅行」のように用途で分けたり、「2026年6月」のように時期で分けたりすると、検索もしやすくなります。
バックアップもあわせて考える
パソコンに取り込んだ写真や動画は、パソコンの故障や誤削除に備えて、外付けストレージやクラウドにもバックアップしておくと安心です。大切な写真ほど、1か所だけに保存しないことが重要です。
毎回すべてを手作業で整理するのが大変な場合は、「取り込み用フォルダ」を作って一時的に保存し、時間があるときに分類する方法もあります。最初から完璧に整理しようとするより、まずは安全に取り込んでから整えるほうが長期的に作業を継続しやすくなります。
注意点とトラブルシューティング
接続の問題
スマートフォンが認識されない場合は、以下の点を確認してください:
- USBケーブルが正しく接続されているか
- スマートフォンの画面ロックが解除されているか
- スマートフォン側でパソコンへのアクセスを許可しているか
上記を確認しても認識されない場合は、USBポートを変える、ケーブルを変える、スマートフォンとパソコンを再起動する、といった基本的な確認も有効です。Androidでは通知領域にUSB接続の項目が表示されることがあるため、「充電のみ」になっていないかも確認してください。
写真が表示されない場合
インポートしようとする写真が、クラウドではなく実際にスマートフォン本体に保存されていることを確認してください。クラウド上にのみ保存されている写真は、この方法では取り込めない場合があります。
クラウドにある写真を取り込みたい場合は、スマートフォン側で写真を本体にダウンロードしてからUSB接続するか、クラウドサービスのWebサイトやアプリからパソコンに保存する方法を検討してみてください。スマートフォン上では写真が表示されていても、写真の実体が本体にない場合があります。
iPhoneユーザーへの注意
iPhoneの場合、「このデバイスに写真やビデオへのアクセスを許可しますか?」というメッセージが表示されることがあります。この場合は「許可」をタップしてください。
また、iPhoneの写真設定によっては、写真がパソコンで扱いやすい形式に変換されることがあります。取り込み後に表示できないファイルがある場合は、フォトアプリで開けるかどうかや、別の表示アプリで確認してみてください。動画についても、再生できないときはWindows側のアプリを変えることで再生できる場合があります。
同じ写真を何度も取り込まないための工夫
何度もスマートフォンから取り込んでいると、同じ写真が別フォルダに重複して保存されることがあります。取り込み日ごとにフォルダを分ける、すでに取り込んだ写真はスマートフォン側で別アルバムに移す、取り込み後にファイル数を確認するなど、簡単なルールを決めておくと管理しやすくなります。
※AndroidスマートフォンやiPhoneからパソコンに写真や動画を取り込んだ後、AndroidスマートフォンやiPhoneから写真や動画を削除すると、撮影アプリによっては次に撮影した写真や動画のファイル名が削除した写真や動画のファイル名と同じファイル名になるものがあります。
そうすると、次にパソコンに写真や動画を取り込むときに、別の写真や動画なのにファイル名が同じために上書きされて保存されてしまう(同名の中身は違う写真や動画が消えてしまう)危険があります。
これを防ぐためには、パソコンに写真や動画を取り込むときに、毎回別のフォルダを作って(フォルダ名に年月日や時間も入れる)写真や動画を保存すると良いかと思います(AndroidスマートフォンやiPhone側で写真や動画を削除していないものがある場合は、同じファイル名で中身も同じ写真や動画が重複してパソコンに取り込まれますが、上書きされて消えてしまうよりは良いかと思います)。
まとめ
Windows 11では、「フォト」アプリを使うことで、スマートフォンで撮影した写真や動画をパソコンに取り込めます。USBケーブルで接続し、スマートフォン側でアクセスを許可してからインポートを進めるのが基本です。
フォトアプリでうまく取り込めない場合や、必要なファイルだけを選びたい場合は、エクスプローラーから直接コピーする方法も便利です。取り込み前に保存先を決め、取り込み後にフォルダ分けやバックアップを行っておくと、大切な写真や動画を管理しやすくなります。
また、定期的に写真のバックアップを取ることで、スマートフォンの容量不足を解消したり、万が一の紛失や故障に備えることもできます。