【Windows 11】印刷時に用紙の種類やサイズを正しく設定する方法

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今回は、Windows 11で印刷する際の用紙の種類やサイズの正しい設定方法を紹介します。
プリンターで写真や文書を印刷する際、セットした用紙とパソコン側の設定が一致していないと、きれいに印刷されなかったり、インクがにじんだりする原因になります。
適切な用紙設定を行うことで、プリンター本来の性能を引き出し、意図した通りの印刷結果を得ることができます。
基本的な設定手順から、アプリごとの設定の違い、目的に合わせた応用設定、よくあるトラブルの解決策までを順を追って解説します。

Windows 11の印刷設定の基本と用紙の重要性

Windows 11で印刷を行う場合、設定は大きく分けてOS側の設定とアプリ側の設定の2段階が存在します。多くの場合、印刷を実行するアプリ(ブラウザやOfficeソフトなど)の印刷画面から用紙サイズ等の基本設定を行えますが、用紙の種類などプリンター固有の詳細な機能を利用するには、プリンタードライバーの設定画面(プロパティ)を開く必要があります。

用紙設定が印刷品質に与える影響

プリンターは、設定された「用紙の種類」に基づいてインクの吐出量やプリントヘッドの動く速度を制御しています。例えば、インクを吸収しやすい普通紙に対して写真用紙の設定で印刷を行うと、インクが出すぎて用紙が波打ったり、にじんだりするトラブルが発生します。逆に、写真用紙に対して普通紙の設定で印刷すると、インク量が足りず、全体的に色が薄い仕上がりになります。セットした用紙とシステム上の設定を一致させることが、品質を保つための大前提です。

代表的な用紙の種類と特徴

用紙の種類として設定できる項目は、接続しているプリンターの機種やメーカーによって異なりますが、一般的な分類と特徴は以下の通りです。

  • 普通紙:一般的なコピー用紙です。テキスト中心のビジネス文書や、一時的な確認用の印刷に適しています。
  • 写真用紙(光沢紙):表面に光沢加工が施されており、写真データを鮮やかに発色させるのに適した用紙です。インクの吸収層が特殊な構造になっています。
  • マット紙(つや消し):光沢を抑えた用紙で、落ち着いた色合いの写真や、イラスト、グラフを多用するプレゼン資料の印刷に向いています。
  • インクジェット紙(ハガキなど):インクジェットプリンターでの印刷に最適化されたコーティングが施されている用紙です。年賀状などの印刷で使用します。

プリンターのプロパティから用紙の種類を変更する手順(基本)

OSの基本機能からプリンターの標準設定を変更する手順を解説します。この設定を行っておくと、各アプリから印刷する際のデフォルト値として機能するため、常に同じ種類の用紙を使用する場合に便利です。

  1. 画面下部のタスクバーにあるスタートボタンをクリックします。
  2. スタートメニューのピン留め済みアプリから設定(歯車のアイコン)を選択します。
  3. 設定画面の左側メニューからBluetooth とデバイスを選択します。
  4. 右側の画面でプリンターとスキャナーをクリックします。
  5. 接続されているプリンターの一覧が表示されるので、設定を変更したいプリンターの名前をクリックします。
  6. プリンターの管理画面が開いたら、印刷設定をクリックします。
  7. プリンタードライバーの設定画面が表示されます(この画面のデザインはプリンターのメーカーによって異なります)。
  8. 画面内の基本設定用紙・品質といったタブを探し、用紙の種類のドロップダウンリストから、実際にトレイにセットしている用紙(普通紙、写真用紙など)を選択します。
  9. 必要に応じて、同じ画面内で用紙サイズ(A4、B5、L判など)も選択します。
  10. 設定が完了したら、画面右下のOKまたは適用をクリックして設定を保存します。

アプリごとの印刷設定の違いと注意点

日常的に使用するアプリの印刷画面からも、用紙の種類を指定できます。一時的に異なる用紙を使用する場合は、アプリごとの印刷設定画面から変更を行います。アプリ側の設定はOSのデフォルト設定よりも優先されます。

Microsoft Edgeからの印刷

ウェブページやPDFファイルをWindows 11標準ブラウザであるMicrosoft Edgeで印刷する際の手順です。

  1. 印刷したいウェブページを開いた状態で、画面右上の設定など(3つの点)をクリックし、メニューから印刷を選択します(キーボードのCtrl + Pキーの操作も可能です)。
  2. 印刷プレビュー画面が表示されます。左側の設定パネルで出力先のプリンターを選択します。
  3. その他の設定をクリックして隠れているメニューを展開します。
  4. ここで用紙サイズの変更ができます。
  5. 用紙の種類を変更するには、(「その他の設定」を閉じた状態で)下部にあるシステムダイアログを使用して印刷をクリックします。
  6. システムの印刷画面が表示されるので、対象のプリンターを右クリックして印刷設定を選択するか、プリンターを選択した状態で詳細設定ボタンをクリックします。
  7. メーカー固有のプリンタードライバー画面が開くので、そこから用紙の種類を選択してOKをクリックし、印刷を実行します。

Google Chromeからの印刷

Google Chromeを使用している場合も、基本的な流れはEdgeと似ています。

  1. 画面右上のGoogle Chrome の設定(3つの点)をクリックし、印刷を選択します。
  2. 印刷プレビュー画面の右側パネルで詳細設定をクリックして展開します。
  3. 用紙サイズを選択します。用紙の種類を変更する場合は、一番下にあるシステムダイアログを使用して印刷をクリックします。
  4. システムの印刷画面が表示されるので、その他の設定からプリンタードライバーの画面を開き、用紙の種類を指定します。

WordやExcelからの印刷

Microsoft Officeアプリ(Word、Excel、PowerPointなど)から文書を印刷する際の手順です。

  1. 画面左上のファイルタブをクリックし、左側のメニューから印刷を選択します。
  2. 中央の印刷設定画面で、プリンター名の下にあるプリンターのプロパティをクリックします。
  3. プリンターの印刷設定画面(ドライバー画面)が直接開きます。
  4. タブを切り替えて、用紙の種類用紙サイズを選択します。
  5. OKをクリックしてプロパティ画面を閉じ、印刷ボタンをクリックして印刷を開始します。

印刷目的に合わせた用紙設定の応用

用紙設定を工夫することで、単に文字を印刷するだけでなく、多様な出力結果を得ることが可能になります。

写真や画像をきれいに印刷する(フチなし印刷の設定)

デジカメで撮影した写真や、余白のないポスターを印刷したい場合は、「フチなし印刷」の設定を活用します。

  1. 各種アプリから印刷画面を開き、プリンターのプロパティ(または詳細設定)を開きます。
  2. 用紙の種類で「写真用紙」や「光沢紙」を選択します。普通紙が選択されていると、フチなし印刷の項目がグレーアウトして選択できない場合があります。
  3. 用紙サイズで「L判」や「A4」などを選択します。
  4. 画面内のフチなしフチなし全面印刷のチェックボックスにチェックを入れます。
  5. はみ出し量(拡張量)を調整するスライダーが表示される場合は、画像が見切れない程度に調整し、OKをクリックして印刷します。

資料を効率よく印刷する(両面印刷)

会議の資料などで用紙を節約したい場合は、両面印刷を活用します。この場合、インクが裏抜けしにくい厚手の普通紙を選ぶと読みやすさが向上します。
※薄手の普通紙に片面印刷をするのと、厚手の普通紙に両面印刷をするのとで、どちらがコストダウンになるかは未検証です。

  1. 印刷設定画面で用紙の種類を「普通紙」に設定します。
  2. 同じ設定画面内で両面印刷の項目を探し、「長辺とじ」または「短辺とじ」を選択します。
  3. 用紙の裏に文字が透けて見えてしまう場合は、プリンターのプロパティ内の詳細設定から「インク濃度」を少し下げるか、「印刷品質」を標準から変更することで改善されることがあります。

よくある印刷トラブルと解決策

用紙の種類やサイズを設定する際によく発生する問題とその解決手順を解説します。

指定した用紙サイズで印刷されない・用紙サイズエラーが出る場合

パソコンの画面上でA4サイズに設定して印刷を実行しても、プリンター本体からエラー音が鳴ったり、別の用紙サイズのトレイから給紙されたりする場合があります。これは、プリンター本体の用紙設定とパソコン側の設定が不一致になっているために発生します。

最近のプリンターの多くは、給紙トレイに用紙をセットした際に、プリンター本体の操作パネルで用紙サイズと種類を登録する仕組みになっています。プリンター本体の液晶画面などを確認し、給紙トレイの設定がパソコン側で指定したサイズ(例:A4)および用紙の種類(例:普通紙)と完全に一致しているか確認してください。設定を変更した後は、プリンター本体の操作パネルでエラー解除のボタンを押して印刷を再開します。

用紙の種類が選択項目にない場合(ドライバーの問題)

プリンターの印刷設定画面を開いても、「写真用紙」や「マット紙」などの詳細な用紙の種類が表示されず、「普通紙」しか選べない場合があります。これは、プリンター専用のドライバーではなく、Windows 11に最初から組み込まれている標準ドライバーが適用されているからの可能性があります。

この問題を解決するには、プリンターの製造元の公式サイトから最新の専用ドライバーをダウンロードしてインストールします。メーカーのサポートページでプリンターの型番を入力して検索し、Windows 11に対応したドライバーとソフトウェアのパッケージをダウンロードします。ダウンロードしたファイルを実行し、画面の指示に従ってインストールを完了させます。パソコンを再起動した後に再度印刷設定画面を開くと、プリンター本来のすべての用紙種類と機能が選択できるようになります。

印刷結果がぼやける・インクがにじむ場合

テキストの輪郭がぼやけたり、写真のインクがにじんだりする場合は、セットしている用紙とシステム上の設定が異なっていることが主な原因です。前述の手順に従って、プリンターのプロパティから正しい用紙の種類が選択されているか再確認します。また、インクジェットプリンターで長期間印刷を行っていなかった場合は、プリントヘッドのノズルが目詰まりしている可能性があります。その場合は、プリンターのプロパティのユーティリティまたはメンテナンスのタブからノズルチェックとヘッドクリーニングを実行して改善を図ります。

まとめ

Windows 11での印刷時に用紙の種類やサイズを正しく設定することは、鮮明で美しい印刷結果を得るための前提条件です。
OSの設定アプリからの変更により標準設定を管理できるほか、EdgeやWordなどの各種アプリの印刷画面からプリンターのプロパティを呼び出して一時的な詳細設定を行うことができます。
印刷がうまくいかない場合やエラーが出る場合は、プリンター本体の操作パネルでの用紙登録設定や、インストールされているドライバーの種類を確認することで解決につながります。