HUAWEI(ファーウェイ)のAndroidスマートフォンやタブレットには、Android OSを独自にカスタマイズした「EMUI(イーエムユーアイ)」というOSが搭載されています。
そのため、ホーム画面の壁紙を変えたり、アプリの権限を変えるといった操作が、通常のAndroid OSとは若干異なります。
今回は、そういった操作のうち、いつの間にか画面右上のステータスバーに表示された「目」のアイコンを消す方法を紹介します。
ステータスバーに表示された「目」のアイコン
ステータスバーに表示された「目」のアイコンを消す方法
※ここでは、MediaPad M5 lite 8のEMUI(バージョン 9.1.0.150)を使用します。
1.「ホーム」画面で、「設定」をタップします。
2.「設定」画面が開くので、「画面」をタップします。
3.「画面」画面が開くので、「ブルーライトカットモード」をタップします。
4.「ブルーライトカットモード」画面が開くので、「有効」のトグルスイッチをタップして、「オフ」にします。
5.画面右上のステータスバーに表示された「目」のアイコンが消えます。
※ユーザーがタブレットの設定をいろいろと変える中で、「ブルーライトカットモード」を「オン」にしたために、「目」のアイコンが表示されるようになった、と思われます。
「ブルーライト」問題とは?
余談ですが、「ブルーライト」問題は、「液晶」画面のテレビやスマートフォン、タブレットで発生します。
「液晶」画面に使われているLEDバックライトは、白色に光らせるために、青色LEDに黄色(オレンジ?)の蛍光体(フィルター?)を被せて白色を作っています。そのため、人間の目には白色に見えますが、光のスペクトルを計測すると、青色だけ突出して光が強く出ているようです(青色のうち、人間の目で感知できない波長部分の青色が強く出ているそうです)。
そして、たとえば、太陽の光は、LEDバックライトよりも、絶対量として青色を強く出していますが、他の赤色や黄色、その他の光も強く出しています。そのため、太陽の光を見た人間の目は瞳孔が小さくなり、目に入る光の量が少なくなります。結果的に、目に入る青色の量も少なくなります(太陽の光は、そもそもの光が強いため、瞳孔が小さくなっても、太陽を長時間見続けると目を悪くするので、ご注意ください。数秒以上は見ない方がいいと思われます)。
それに対して、「液晶」画面のLEDバックライトの光を人間が見ると、その白色の光の量に合わせた目の瞳孔の開き具合になりますが、青色が強いため、開いた瞳孔に強い青色の光が入ってしまいます。
これが、「液晶」画面の「ブルーライト」問題です。
ちなみに、「有機EL」画面には、LEDバックライトがなく、有機ELパネルから、青色、緑色、赤色の光がほぼ均一に出て白色を作っているため、「ブルーライト」問題はありません。
したがって、「有機EL」画面のテレビやスマホ、タブレットでは、ブルーライトカットフィルターを付けたり、「ブルーライトカットモード」を「オン」にする必要はありません。
なお、「液晶」画面のスマホやタブレットに比べて、テレビについては「ブルーライト」問題をあまり聞きませんが、ブルーライトは「液晶」画面から離れると急激に弱まる、そうです。
一般家庭でテレビを見る際は、2mぐらい離れて見ると思われるので、それぐらい離れると、問題ないようです。
下記サイト様に、機器類ごとのブルーライト量の比較が掲載されています。
液晶サイズとブルーライトの関係 – ちょっと便利な備忘録
テレビやモニターをパソコン用として、机上で目の前に置いて使う場合は、ブルーライトカット対策をした方が良さそうです。
太陽を見る際は、紫外線カット機能があるサングラス等で見る
さらに補足ですが、瞳孔の開き具合の話に関連して、太陽光を見る際の注意点です。
日食や月食があると、それを見る際には、色付きのサングラス等を使うことが推奨されますが、その際に、必ず紫外線カット(UV99%カット等)機能があるサングラス等を使うことが重要です。
たとえば、黒色のセロファン紙を目の前にかざして太陽を見ると、太陽の光が弱まって見えるため、それで良いように思われますが、セロファン紙は紫外線をカットしません(UVカットのセロファン紙もあるかもしれませんが)。
可視光線だけをカットして、紫外線をカットしないセロファン紙等で太陽を見ると、瞳孔が(通常よりも)開いた目に、強い紫外線が入ることになり、裸眼で太陽を見る(瞳孔が小さくなる)よりも、目に悪い状態になります。
サングラスの良し悪しは詳しくないのでわかりませんが、安物の濃い色が付いたサングラスは、UVカットのシールが貼ってあっても、本当に紫外線をカットするのかどうか、少々不安です。
透明系のサングラスならば、裸眼と変わらず、太陽を見れば瞳孔が小さくなるので、問題なさそうですが。
ちなみに、LEDは紫外線を出さないため、「(LEDバックライトの)液晶」画面は、ブルーライトカットは必要ですが、紫外線カットは必要ありません。「有機EL」も紫外線を出さないようですが、「有機EL」自体が紫外線に弱いため、「有機EL」画面の方を守るために紫外線カットフィルターを貼るといい、といった記述をネットで見かけました。