【Windows11】DNSを変更して接続先を見直す方法

この記事は約5分で読めます。

今回は、Windows11でDNSを変更して接続先を見直す方法を紹介します。

※WindowsはUpdateにより設定項目等が変わることがあるため、記事中のUI名や操作手順等がユーザー様のWindows環境とは一部異なる場合があります。

DNSを変更する意味

DNSは、Webサイトの名前を通信先の住所に変換する仕組みです。普段は契約している回線やルーターが指定するDNSを自動で使うことが多く、意識しなくてもインターネットは利用できます。ただし、名前解決が不安定なとき、特定のサイトだけ開きにくいとき、家庭内の設定を整理したいときは、Windows11側でDNSを変更すると切り分けしやすくなります。

DNSを変えると通信そのものが速くなるとは限りません。表示が遅い原因は、Wi-Fiの電波、回線混雑、ブラウザーのキャッシュ、サイト側の状態など複数あります。DNS変更は、サイト名を通信先へ変換する部分を見直す設定と考えると扱いやすくなります。

変更前に確認しておくこと

DNSを変更する前に、現在の接続方法を確認します。Wi-Fiで接続しているのか、有線LANで接続しているのかによって、設定する場所が変わります。自宅ではWi-Fi、デスクトップパソコンでは有線LANというように、使っているアダプターごとに設定が分かれます。

会社や学校のパソコンでは、DNSが管理者によって指定されている場合があります。その場合、勝手に変更すると社内サイト、共有フォルダー、プリンターなどにつながらなくなることがあります。管理された環境では、先に管理者のルールを確認します。

  • Wi-Fiと有線LANのどちらを使っているか確認する
  • 会社や学校の端末では管理ルールを優先する
  • 現在のDNS設定を控えておく
  • 変更後に戻せるように「自動」の場所を覚えておく

設定アプリからDNSを変更する手順

Windows11では、設定アプリからDNSを変更できます。画面名は更新で少し変わることがありますが、ネットワークの詳細プロパティから編集する流れは同じです。

  1. スタートボタンを右クリックして「設定」を開く
  2. 「ネットワークとインターネット」を選ぶ
  3. 使用中の「Wi-Fi」または「イーサネット」を開く
  4. 接続中のネットワーク、またはハードウェアのプロパティを開く
  5. 「DNSサーバーの割り当て」の「編集」を選ぶ
  6. 「自動」から「手動」に切り替える
  7. IPv4をオンにする
  8. 優先DNSと代替DNSを入力する
  9. 保存する

入力するDNSは、利用したいサービスや環境に合わせて選びます。家庭で一般的な公開DNSを使う場合でも、設定値は公式サイトなどで確認してから入力します。入力ミスがあると接続できなくなるため、数字とドットの位置を落ち着いて確認します。

IPv6を使う場合

回線やルーターがIPv6に対応している場合は、IPv6のDNSも設定できます。ただし、IPv4だけ変更して問題が解決するケースもあります。最初はIPv4の設定から試し、必要に応じてIPv6を見直すと原因を分けやすくなります。

IPv6のDNSアドレスはIPv4より長く、入力ミスに気づきにくいです。コピーして貼り付ける場合も、余計な空白が入っていないか確認します。

コントロールパネルから変更する方法

従来の画面に慣れている場合は、コントロールパネルからも変更できます。細かなネットワーク設定をまとめて確認したいときに使いやすい方法です。

  1. タスクバーの検索で「ネットワーク接続の表示」と入力する
  2. 使用中のWi-Fiまたはイーサネットを右クリックする
  3. 「プロパティ」を開く
  4. 「インターネット プロトコル バージョン 4」を選ぶ
  5. 「プロパティ」を選ぶ
  6. 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選ぶ
  7. 優先DNSサーバーと代替DNSサーバーを入力する
  8. OKで閉じる

この画面ではIPアドレスの設定も並んでいます。DNSだけを変更したい場合は、IPアドレスの自動取得設定を不用意に変えないようにします。IPアドレスまで固定すると、ネットワークに接続できなくなる場合があります。

変更後に確認すること

DNSを変更したら、ブラウザーで普段使うサイトをいくつか開いて確認します。特定のサイトだけでなく、検索、メール、クラウドストレージ、動画サイトなど、用途の違うサービスを試すと状態を判断しやすくなります。

接続に問題が出た場合は、DNS設定を自動に戻します。自動に戻して接続が復旧するなら、入力したDNSアドレス、IPv4とIPv6の組み合わせ、利用しているネットワークとの相性を見直します。

  • 複数のサイトを開いて確認する
  • Wi-Fiを切り替えた場合も動作を見る
  • 問題があればDNSを自動に戻す
  • 入力した値を再確認する

DNSキャッシュをクリアする

DNSを変更してもすぐに変化を感じない場合、Windowsやブラウザーに古い情報が残っていることがあります。その場合はDNSキャッシュをクリアすると確認しやすくなります。

管理者としてコマンドプロンプトまたはターミナルを開き、`ipconfig /flushdns` を実行します。実行後にブラウザーを開き直し、サイトの表示を確認します。コマンドを使うのが不安な場合は、パソコンを再起動してから試す方法でも構いません。

ブラウザー側にもキャッシュが残ることがあります。シークレットウィンドウで開く、別のブラウザーで試す、ブラウザーを再起動する、といった確認も切り分けに役立ちます。

DNS変更で解決しやすい症状

DNS変更は、すべての通信トラブルに効く設定ではありません。ただし、サイト名の解決に関係する問題では、改善の手がかりになります。

  • 一部のサイトだけ名前解決エラーになる
  • Wi-FiはつながっているのにWebサイトが開かない
  • 別の端末では開けるサイトが特定のパソコンだけ開けない
  • ルーター再起動後も名前解決が不安定に感じる

反対に、動画だけが止まりやすい、オンライン会議だけ不安定、Wi-Fiの電波が弱い、回線全体が遅い、といった場合はDNS以外の原因も見ます。DNSを変更しても変わらないときは、ルーターの再起動、Wi-Fiの接続先変更、LANケーブルの確認、ブラウザー拡張機能の停止なども試します。

戻し方を知っておく

DNSは簡単に戻せる設定です。設定アプリから変更した場合は、「DNSサーバーの割り当て」を編集し、「自動」に戻して保存します。コントロールパネルから変更した場合は、IPv4のプロパティで「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」を選びます。

変更前の状態へ戻す方法を覚えておくと、安心して切り分けできます。特に外出先のWi-Fiや職場のネットワークでは、固定したDNSが合わないこともあります。普段は自宅で問題なくても、別のネットワークで接続しにくくなった場合は、DNSを自動に戻して確認するのが早いです。

まとめ

Windows11のDNS変更は、設定アプリまたはコントロールパネルから行えます。Wi-Fiと有線LANで設定先が分かれるため、使用中の接続を確認してから変更します。入力後は複数のサイトを開き、必要に応じてDNSキャッシュをクリアします。

DNS変更は通信トラブルを整理するための手段のひとつです。接続できない場合に備えて、元の自動設定へ戻す方法も確認しておきます。現在の設定を控え、変更後の動作を確認し、問題があれば自動に戻すという流れで進めると、Windows11のDNS設定を扱いやすくなります。