【Windows 11】プリンターの設定方法 / 追加からトラブルシューティングまで

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Windows 11への移行に伴い、設定メニューのレイアウトが大きく変更されました。
そのため、これまで慣れ親しんだWindows 10でのプリンター設定手順とは異なる部分があります。

今回は、Windows 11におけるプリンターの設定方法を、基本の接続から応用設定、よくあるトラブルの解決策などを紹介します。

Windows 11でプリンターを追加・接続する基本手順

Windows 11では、多くのプリンターがPCに接続するだけで自動的に認識され、必要なドライバーがインストールされる「プラグアンドプレイ」に対応しています。しかし、ネットワーク環境やプリンターの機種によっては、設定メニューからの操作が必要になる場合があります。

Wi-Fi・ネットワークプリンターの接続方法

最近の多くの家庭用・オフィス用プリンターは、Wi-Fiを経由したワイヤレス接続が主流です。PCとプリンターが同じネットワーク内にある場合、以下の手順で簡単に追加できます。

  1. タスクバーの「スタート」ボタンをクリックし、ピン留め済みのアプリまたは「すべてのアプリ」から「設定」アイコン(歯車のマーク)を選択します。
  2. 設定ウィンドウの左側メニューから「Bluetooth とデバイス」を選択します。
  3. 画面右側のメニュー一覧から「プリンターとスキャナー」をクリックします。
  4. 画面上部にある「プリンターまたはスキャナーを追加します」の項目の右側にある「デバイスの追加」ボタンをクリックします。
  5. Windowsがネットワーク上のプリンターを自動的に検索します。目的のプリンター名が表示されたら、その横にある「デバイスの追加」ボタンをクリックします。
  6. セットアップが完了し、「準備完了」と表示されるまで待ちます。

これで基本的なネットワークプリンターの追加は完了です。もしプリンターが表示されない場合は、プリンター自体の電源が入っているか、PCと同じWi-Fiネットワークに接続されているかを確認してください。

USBケーブルでの有線接続

インターネット環境が不安定な場合やセキュリティの観点から、USBケーブルでの有線接続を行うこともできます。

  1. PCを起動し、サインインした状態にします。
  2. プリンターの電源をオンにします。
  3. プリンターとPCをUSBケーブルで接続します。

通常、この操作でWindows 11が新しいハードウェアを検出し、自動的にセットアップを開始します。画面右下に通知が表示され、セットアップの完了が知らされます。もし自動的に認識されない場合は、前述の「Bluetooth とデバイス」>「プリンターとスキャナー」から手動で追加をしてください。

「設定」アプリからプリンターを手動で追加する

古いモデルのプリンターや、特殊なネットワーク設定が必要な場合、自動検索では見つからないことがあります。その際は手動で詳細を指定して追加します。

  1. 「Bluetooth とデバイス」「プリンターとスキャナー」を開き、「デバイスの追加」をクリックします。
  2. しばらく待っても目的のプリンターが表示されない場合、「プリンターが一覧にない場合」という項目が表示されます。その横にある「手動で追加」をクリックします。
  3. 「プリンターの追加」ウィザードが開きます。以下のオプションから状況に合わせて選択します:
    • 共有プリンターを名前で選択する: オフィスのネットワークなどで、パスがわかっている場合に使用します。
    • IP アドレスまたはホスト名を使ってプリンターを追加する: プリンターに固定IPアドレスが割り当てられている場合に確実な方法です。
    • Bluetooth、ワイヤレス、またはネットワーク検出可能なプリンターを追加する: 再度検索を試みるオプションです。
    • ローカル プリンターまたはネットワーク プリンターを手動設定で追加する: USB接続だが自動認識されない場合などに、ポート(USB001など)を直接指定して設定します。
  4. 画面の指示に従い、ドライバーのインストール(ディスクがある場合は指定、ない場合はWindows Updateを利用)を進めます。

「既定のプリンター」を設定・管理する方法

複数のプリンター(自宅用、オフィス用、PDF変換用など)を登録している場合、印刷ボタンを押した際に最初に選択される「既定のプリンター」を適切に設定しておくと便利です。Windows 11には、使用頻度の高いプリンターを自動的に既定にする機能もあります。

Windowsに既定のプリンターを管理させる

この機能をオンにすると、最後に使用したプリンターが自動的に次回の「既定」として設定されます。場所を移動して作業するユーザーには便利な機能です。

  1. 「設定」「Bluetooth とデバイス」「プリンターとスキャナー」を開きます。
  2. 「プリンターの環境設定」セクションにある「Windows で通常使うプリンターを管理する」のスイッチを確認します。
  3. これを「オン」にすると、最後に使ったプリンターが自動的に既定になります。

特定のプリンターを常に「既定」に固定する

常に特定のプリンターを使いたい場合は、自動管理をオフにして手動で設定します。

  1. 上記と同じ画面で、「Windows で既定のプリンターを管理する」「オフ」にします。
  2. プリンターの一覧から、既定にしたいプリンターをクリックして詳細画面を開きます。
  3. 画面上部のボタン群から「既定として設定する」をクリックします。
  4. プリンターの状態ステータスに「既定」と表示されれば設定完了です。

プリンター設定の削除とドライバーの更新

不要になったプリンターを削除したり、動作が不安定な場合にドライバーを更新することで、トラブルを未然に防ぐことができます。

プリンターの削除(デバイスの削除)

  1. 「プリンターとスキャナー」の一覧から、削除したいプリンターを選択します。
  2. 詳細画面の右上にある「削除」ボタンをクリックします。
  3. 確認のポップアップが表示されたら「はい」を選択します。

ドライバーの更新

印刷の不具合や機能の制限がある場合、ドライバーが古い可能性があります。

  1. 「プリンターとスキャナー」から対象のプリンターを選択します。
  2. 「プリンターのプロパティ」をクリックします(※「ハードウェアのプロパティ」の場合もあります)。
  3. 「詳細設定」タブや「ハードウェア」タブからドライバーの更新を行いますが、Windows 11では「Windows Update」経由での更新が推奨されます。
  4. 「設定」「Windows Update」「詳細オプション」「オプションの更新プログラム」を確認し、プリンター関連のドライバーがあればインストールしてください。

印刷できない場合のトラブルシューティング

「設定は完了したはずなのに印刷できない」「急に反応しなくなった」というトラブルは頻繁に発生します。Windows 11には、こうした問題を自動的に診断・修復するツールが組み込まれています。

トラブルシューティング ツールの実行

まずはWindows標準の修復機能を試すのが最も近道です。

  1. 「設定」を開き、左側メニューの「システム」を選択します。
  2. 右側のメニューを下にスクロールし、「トラブルシューティング」をクリックします。
  3. 「その他のトラブルシューティング ツール」を選択します。
  4. 「頻度の高い順」または「その他」のリストにある「プリンター」を探し、右側の「実行する」ボタンをクリックします。
  5. 診断ウィザードが起動し、スプーラーサービス(印刷ジョブを管理する機能)の再起動や、ドライバーの問題チェックを自動で行います。画面の指示に従って修復を試みてください。

プリント スプーラーの再起動

印刷データがキュー(待ち行列)に詰まってしまい、削除も印刷もできなくなることがあります。この場合、プリントスプーラーサービスの再起動が有効です。

  1. キーボードの「Windowsキー + R」を押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。
  2. 入力欄に services.msc と入力し、「OK」をクリックします。
  3. 「サービス」の一覧が表示されます。名前の列から「Print Spooler」を探します(キーボードで「P」を押すと見つけやすくなります)。
  4. 「Print Spooler」を右クリックし、「再起動」を選択します。

これで詰まっていた印刷ジョブがクリアされ、正常に印刷できるようになるか確認してください。

テストページの印刷

設定やトラブルシューティングが完了したら、最後にテストページを印刷して動作確認を行います。

  1. 「プリンターとスキャナー」から対象のプリンターを開きます。
  2. 詳細画面の中にある「テスト ページの印刷」をクリックします。

プリンターからテストページが出力されれば、PCとプリンターの通信、およびドライバーの動作は正常です。

まとめ

Windows 11でのプリンター設定は、「設定」アプリの「Bluetooth とデバイス」に集約されており、以前よりも視覚的に分かりやすくなっています。基本的には「デバイスの追加」から自動検出を利用し、見つからない場合に手動設定やIPアドレス指定を試すという流れになります。

プリンターが動かない原因の多くは、単純なネットワーク切断や、印刷ジョブの滞留(スプーラーのエラー)です。焦らずにWindows 11標準のトラブルシューティングツールを活用することで、多くの問題は解決できます。