今回は、Windows 11でMicrosoft Edgeが起動しない問題について、その原因と対処法を紹介します。
Microsoft Edgeが起動しない主な原因と初期対応策
Windows 11でMicrosoft Edgeが起動しない問題には、複数の要因が考えられます：
- ウイルス対策ソフトの干渉
- 他のソフトウェアとの競合
- Windowsシステムの不具合
- Microsoft Edge自体の問題
- 高速スタートアップ機能の影響
これらの原因を踏まえ、まずは以下の初期対応を試してみましょう。
高速スタートアップの無効化とウイルス対策ソフトの確認
高速スタートアップ機能がMicrosoft Edgeの起動を妨げている可能性があります。この機能を無効にすることで、問題が解消されるケースがあります。
- 「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「電源オプション」をクリック
- 画面右側項目の「電源ボタンの動作を選択する」をクリック
- 「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリック
- 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外し、「変更の保存」をクリック
- パソコンを再起動してMicrosoft Edgeの動作を確認
また、ウイルス対策ソフトがEdgeの起動を阻害している可能性も考えられます。以下の手順で確認しましょう：
- 複数のウイルス対策ソフトがインストールされていないか確認
- 不要なウイルス対策ソフトを削除
- 使用中のウイルス対策ソフトを一時的に無効化し、Edgeの起動を試みる
ウイルス対策ソフトの無効化で問題が解決した場合、ソフトの設定を見直すか、別のセキュリティソフトへの変更を検討してみてください。
Microsoft Edgeの更新
ブラウザが最新版でない場合、様々な不具合が生じる可能性があります。Edgeを最新バージョンに更新することで、多くの問題が解決することがあります。
Microsoft Edgeの更新手順：
- Microsoft Edgeを起動（可能な場合）
- 右上の「…」メニューから「設定」を選択
- 左側のメニューから「Microsoft Edgeについて」をクリック
- 利用可能な更新がある場合は自動的にダウンロードされるため、完了を待つ
- 更新後、ブラウザを再起動
更新後もEdgeが起動しない場合は、Windows Store Appsトラブルシューターを実行してみましょう。
Microsoft Edgeの修復とプロファイルのリセット
上記の方法で問題が解決しない場合、Microsoft Edgeアプリ自体の修復やプロファイルのリセットを試みましょう。
Microsoft Edgeの修復手順：
- スタートメニューから「設定」を開き、「アプリ」→「インストールされているアプリ」を選択
- リストから「Microsoft Edge」を探し、右側の三点リーダー（…）をクリック
- 「変更」を選択し、「修復」ボタンをクリック
- 修復プロセスが完了するまで待ち、その後パソコンを再起動
この修復プロセスは、ブラウザの基本的なファイルや設定を修正しますが、個人データには影響を与えません。
Microsoft Edgeのプロファイルリセット：
ブラウザのプロファイルが破損している可能性がある場合、以下の手順でリセットを行います：
- エクスプローラーを開き、アドレスバーに次のパスを入力： %LOCALAPPDATA%\Microsoft\Edge\User Data\
- 「Default」フォルダの名前を「Default_old」に変更
- Microsoft Edgeを起動し、新しいプロファイルが作成されるか確認（Microsoft Edgeの「設定」-「プロファイル」-「その他のプロファイル」で他のプロファイルに切り替えると「Default」フォルダが作成される）
この方法で問題が解決した場合、古いプロファイルから必要なデータ（ブックマークなど）を新しいプロファイルに手動で移行する必要があります。
まとめ
Windows 11環境でMicrosoft Edgeが起動しない問題は、様々な要因が絡み合って発生する可能性があります。本記事で紹介した対処法を順番に試すことで、多くの場合、問題を解決できると思われます。
主な対処法をまとめると：
- 高速スタートアップの無効化とウイルス対策ソフトの影響確認
- Microsoft Edgeの更新
- Microsoft Edgeの修復とブラウザプロファイルのリセット
これらの方法を試しても問題が解決しない場合は、Windows 11自体の再インストールや、専門家によるサポートを検討してみてください。