今回は、Windows 11でクリップボードの特定項目だけを同期する方法を紹介します。
クリップボード同期機能を活用することで、複数のデバイス間でテキストや画像を簡単に共有できますが、すべての項目を同期したくない場合に、クリップボードの一部だけを選択的に同期する方法を解説します。
クリップボード同期の基本設定
まず、Windows 11でクリップボード同期を有効にする基本的な手順を行います。
- Windowsの「設定」-「システム」を開きます。
- 画面を下方にスクロールして、「クリップボード」をクリックします。
- 「クリップボードの履歴」をオンにします。
- 「デバイス間のクリップボード履歴」をオンにします。
これらの設定を行うことで、基本的なクリップボード同期が有効になります。ただし、この状態ではすべてのクリップボード項目が同期されてしまいます。
特定項目のみを同期する方法
クリップボードの特定項目だけを同期したい場合は、以下の手順を実行します。
1. 手動同期モードの設定
- 設定アプリの「クリップボード」セクションで、「デバイス間のクリップボード履歴」の下にある「コピーしたテキストを手動で同期する」を選択します。
- この設定により、自動同期がオフになり、手動で同期する項目を選択できるようになります。
2. 同期したい項目の選択
- Windowsキー + Vを押して、クリップボードの履歴を開きます。
- 同期したい項目を見つけたら、その項目の右側にある「その他」(…)ボタンをクリックします。
- 表示されるメニューから「同期」または「クラウドにアップロード」を選択します。
この操作により、選択した項目のみがクラウドにアップロードされ、他のデバイスと同期されます。
同期項目の管理
同期した項目を管理するには、以下の方法があります。
ピン留め機能の活用
- クリップボードの履歴で、重要な項目を見つけたら、その項目の右側にある「ピン留め」アイコンをクリックします。
- ピン留めされた項目は、クリップボードの履歴が自動的にクリアされても残り続けます。
不要な項目の削除
- クリップボードの履歴で、削除したい項目の「その他」(…)ボタンをクリックします。
- 「削除」を選択して、その項目をクリップボードから削除します。
セキュリティとプライバシーの考慮
クリップボードには機密情報が含まれる可能性があるため、セキュリティとプライバシーに注意を払うことが重要です。
- 公共のWi-Fiネットワークでは、クリップボード同期を一時的に無効にすることをおすすめします。
- 機密性の高い情報は、手動同期モードを使用して慎重に管理しましょう。
- 定期的にクリップボードの履歴をクリアして、不要な情報が残らないようにしましょう。
まとめ
Windows 11のクリップボードの手動同期モードを活用することで、必要な項目だけを選択的に同期できます。
これにより、プライバシーを保護しつつ、効率的な作業環境を維持することができます。
クリップボードの管理を適切に行うことで、複数のデバイス間でのスムーズな情報共有が可能になります。