今回は、Windows11のアクセシビリティ機能を活用して、マウスカーソル(マウスポインター)の大きさや色を変更し、画面上での見失いを防ぐ方法を紹介します。
マウスカーソルを見失う原因
パソコンの画面が大きくなったり、複数のモニターを並べて使ったりする環境が広まるにつれ、画面の中でマウスカーソルがどこにあるのかわからなくなってしまう場面が増えています。
とくに、解像度が高い(画面が細かい)ディスプレイを使用している場合、標準設定のままのカーソルは相対的に小さく表示されるため、白い背景のウェブサイトや細かな表計算ソフトの画面などで背景と同化しやすくなります。
また、年齢とともに視力が変化してくると、細くて白い従来のカーソルを目で追うのが少しずつ負担に感じられることもあります。
このようなとき、マウスを激しく動かしてカーソルの位置を探すのは、目や手首に余計な疲れを招く原因となり得ます。
カーソルのサイズと色を変更する手順
Windows11には、視覚的な使いやすさを高めるための設定があらかじめ用意されており、数回のクリックでカーソルの見た目を大きく変えることができます。
設定画面の開き方
まずは設定を行うための画面を呼び出します。
- 画面下のタスクバーにあるスタートボタン(Windowsのロゴ)をクリックします。
- メニューの中から設定(歯車のアイコン)を選んで開きます。
- 設定画面の左側に並ぶメニューからアクセシビリティをクリックします。
- 右側の画面に表示される視覚のセクションからマウスポインターとタッチという項目を選択します。
大きさ(サイズ)の調整
マウスポインターとタッチの画面を開くと、サイズと書かれたスライダーが表示されます。
- スライダーのつまみをマウスでクリックしたまま、右の方向へゆっくりと動かします。
- スライダーを動かすのに連動して、画面上にある実際のカーソルがリアルタイムで大きくなっていきます。
- 目にかかる負担が少なく、作業の邪魔にならない程度の、自分にとってちょうどよい大きさを見つけて手を離します。
サイズは1から15までの段階で調整でき、数字を大きくするほど巨大なカーソルになります。
少しだけ大きくするだけでも、画面の中でカーソルの存在感が際立ち、探す手間が省けるようになります。
色の変更とスタイルの選択
サイズの変更と同じ画面で、カーソルの色やスタイル(見た目の種類)を変えることもできます。
マウスポインターのスタイルという項目には、4つの選択肢が並んでいます。
- 白:Windowsの標準的なスタイルです。白い矢印に黒い縁取りがされています。
- 黒:白いカーソルの色を反転させたスタイルで、黒い矢印に白い縁取りがつきます。白い背景のアプリをよく使う場合に見やすくなります。
- 反転:背景の色に合わせて、カーソルの色が自動的に変わるスタイルです。黒い背景の上では白く、白い背景の上では黒く色が反転するため、どのような場面でもカーソルを見失いにくくなるという特徴があります。
- カスタム:自分の好きな色でカーソルを塗りつぶせるスタイルです。
カスタムカラーで自分らしさを出す工夫
4つのスタイルの中で、とくにおすすめなのがカスタムカラーの設定です。
カーソルに色をつけることで、単に見つけやすくなるだけでなく、パソコンの画面に少しの遊び心を加えられます。
おすすめの色の選び方
カスタムのアイコン(カラーパレットのマーク)をクリックすると、推奨される色がいくつかアイコンで表示されます。
ピンクや黄緑、ターコイズブルーなどの明るい蛍光色は、暗い背景でも明るい背景でも目立ちやすいため、カーソルを見失うのを防ぐ効果が期待できます。
推奨される色の中に好みの色がない場合は、別の色を選択というボタン(プラスマーク)をクリックして、カラーパレットから自分だけの特別な色を作り出すこともできます。
季節に合わせて色を変えたり、好きなキャラクターのテーマカラーにしてみたりと、気分転換の要素として取り入れてみるのも面白い使い方です。
一時的にカーソルの位置を見つける機能
カーソルの大きさや色を変えたくないけれど、時々見失ってしまうという場合には、キーボードの操作だけでカーソルの位置をハイライトして知らせてくれる機能が役立ちます。
Ctrlキーを使った強調表示
この機能をオンにしておくと、キーボードのCtrlキーを押したときに、カーソルの周りに波紋のようなアニメーションが表示され、どこにいるのかがすぐにわかります。
- 設定アプリを開き、左のメニューからBluetoothとデバイスを選択します。
- 右側の画面からマウスをクリックし、関連設定のセクションにあるマウスの追加設定を選びます。
- 「マウスのプロパティ」という小さなウィンドウが開くので、上部のタブからポインターオプションをクリックします。
- 画面の一番下にある「Ctrlキーを押すとポインターの位置を表示する」という項目の左側の四角にチェックを入れます。
- 最後に適用ボタンを押し、OKをクリックしてウィンドウを閉じます。
これで設定は完了です。
文章の入力中などにカーソルを見失ったときは、キーボードの左下や右下にあるCtrlキーをポンと押すだけで、すぐに位置を把握できるようになります。
まとめ
Windows11では、アクセシビリティ設定を通じてマウスカーソルの大きさや色を自分好みにカスタマイズできます。
サイズのスライダーを少し右に動かしたり、カスタムカラーで明るい色に設定したりするだけで、画面の中でのカーソルの存在感が増し、見失うことによるストレスを軽減できます。
また、デザインを変えたくない場合は、Ctrlキーを押してカーソルの位置を強調表示する機能を活用することで、スマートに位置を探し出せます。
毎日のパソコン作業において、マウスの操作は常に付きまとうものです。
ご自身の画面環境や視力の状態に合わせてカーソルの設定を少し見直すことで、目への負担を減らし、より快適な作業環境を整えることができます。