Windows 11のデスクトップ環境を自分好みにカスタマイズする際、手軽で効果的な方法の一つが「背景（壁紙）」の変更です。
デフォルトの画像も良いですが、作業効率を上げるためにシンプルな「単色」にしたり、気分転換のために思い出の写真を「スライドショー」として流したりすることで、PCの印象がきく変わります。
本記事では、このWindows 11のデスクトップ背景を「単色」や「スライドショー」に設定する手順を解説します。
設定画面へのアクセス手順
デスクトップの背景を変更するには、「個人用設定」画面にアクセスします。以下のいずれかの方法で画面を開いてください。
- 方法1（推奨）: デスクトップの何もない場所で右クリックし、表示されるメニューから「個人用設定」を選択します。
- 方法2: タスクバーの「スタート」ボタンをクリックし、ピン留め済みのアプリから「設定」（歯車アイコン）を選択します。その後、左側のメニューから「個人用設定」をクリックします。
「個人用設定」画面が開いたら、メニュー一覧から「背景」を選択してください。ここで背景に関する設定を行います。
背景を「単色」にする設定手順
PCのリソース消費を抑えたい場合や、アイコンを見やすくしたい場合は、背景をシンプルな単色に設定することをおすすめします。
- 「背景」設定画面の「背景をカスタマイズ」の横にあるドロップダウンメニューをクリックします。
- リストから「単色」を選択します。
- 「背景色の選択」セクションが表示されます。プリセットのカラーパレットから好みの色をクリックして選択します。
- もし希望の色がない場合は、「色の表示」ボタンをクリックし、カラーピッカーを使って詳細な色を指定し、「完了」をクリックします。
選択した色は即座にデスクトップに反映されます。
背景を「スライドショー」にする設定手順
お気に入りの写真や風景画像を順番に表示させたい場合は、「スライドショー」機能を使用します。
- 「背景」設定画面の「背景をカスタマイズ」のドロップダウンメニューから「スライドショー」を選択します。
- 「スライドショー向けに写真アルバムを選択する」の項目にある「参照」ボタンをクリックします。
- 表示させたい画像が保存されているフォルダーを選択し、「このフォルダーを選択」をクリックします。（※個別の画像ファイルではなく、フォルダー単位で指定します）
スライドショーの詳細設定
スライドショーを選択すると、さらに細かい動作設定が可能になります。以下の項目を好みに合わせて調整してください。
- 画像の切り替え間隔: 画像が切り替わるタイミングを設定します。「1分」「10分」「30分」「1時間」「6時間」「1日」から選択できます。
- 画像の順序をシャッフルする: 「オン」にすると、フォルダー内の画像がランダムな順序で表示されます。「オフ」の場合はファイル名順などで表示されます。
- バッテリー使用時もスライドショーを実行する: ノートPCの場合に表示されます。「オン」にするとバッテリー駆動時も背景が切り替わりますが、電力消費が増えるため注意が必要です。
- デスクトップ画像に合うものを選択: 画像のサイズが画面と合わない場合の表示方法を指定します。通常は「ページ幅に合わせる」や「画面のサイズに合わせる」が推奨されます。
背景が変更できない場合の確認事項
もし上記の手順を試しても背景が変更できない場合、以下の点を確認してください。
1. Windowsのライセンス認証
Windows 11のライセンス認証が完了していない場合、「個人用設定」の多くの機能がロックされ、背景を変更できません。「設定」＞「システム」＞「ライセンス認証」でステータスを確認してください。
2. コントラストテーマの設定
視覚補助機能である「コントラストテーマ」が有効になっていると、通常の背景設定が適用されないことがあります。「設定」＞「アクセシビリティ」＞「コントラストテーマ」を確認し、必要であれば「なし」に設定してください。
3. 組織による管理
会社のPCや学校のPCを使用している場合、管理者によって背景の変更が制限されている可能性があります。上部に「組織によって管理されています」といったメッセージが表示される場合は、管理者に問い合わせる必要があります。
まとめ
Windows 11のデスクトップ背景を「単色」や「スライドショー」に変更することは、簡単な操作でPCの雰囲気を大きく変えることができる有効な手段です。作業に集中したいときは落ち着いた単色に、リラックスしたいときは思い出のスライドショーにするなど、シーンに合わせて使い分けてみてください。