【Windows 11】価格とエディション別の特徴を解説

この記事は約7分で読めます。

今回は、Windows 11の価格について紹介します。
Windows 11には複数のエディションが存在し、それぞれに異なる特徴や価格設定があります。
この記事では、Windows 11 HomeとProの違い、各エディションの価格、購入方法、実際に利用するための必要システム要件についても解説します。

Windows 11のエディション概要

Windows 11には主に2つのエディションがあります。一般家庭向けの「Home」エディションと、ビジネス向けの「Pro」エディションです。それぞれのエディションには異なる機能や特徴があり、使用目的によって選ぶべきエディションも変わってきます。

Windows 11 Home

Windows 11 Homeは個人ユーザーや一般家庭での使用を想定したエディションです。日常的なタスクを快適にこなせるように設計されており、インターネット閲覧、文書作成、動画視聴などの基本的な用途に十分な機能を備えています。Homeエディションは「個人」での使用に最適なエディションとして提供されており、普段のパソコン利用において機能不足を感じることはほとんどありません。

Windows 11 Homeの主な特徴:

  • ウィジェット機能
  • スナップレイアウト機能
  • Microsoft Teamsのチャット機能
  • クリーンアップ機能
  • 音声入力機能
  • クリップボードの履歴機能

Windows 11 Pro

Windows 11 Proは主にビジネスユーザーやプロフェッショナル向けのエディションです。Proエディションには、Homeに備わっている基本的な機能に加えて、高度なセキュリティ機能やネットワーク管理機能が追加されています。企業や組織での利用を想定した機能が充実しており、より高度なセキュリティと管理機能を必要とするユーザーに適しています。

Windows 11 Proの主な特徴:

  • BitLockerによるドライブ暗号化機能
  • Windows情報保護(WIP)
  • リモートデスクトップ接続(RDC)
  • グループポリシーエディター
  • ドメイン参加機能
  • Hyper-V仮想化
  • 企業等組織内の複数デバイス管理機能
  • Microsoft Azureとの連携機能

Windows 11の価格

Windows 11の価格はエディションによって異なります。ここでは、Windows 11 HomeとProの価格について解説します。

Windows 11 Home価格

マイクロソフト公式ストアでのWindows 11 Home日本語版の販売価格は19,360円(税込)となっています(2025年5月15日時点)が、オンラインショップ等では割引価格で購入できる場合があります。

Windows 11 Homeは、一般的なPC利用を目的とする個人ユーザーに最適な選択肢です。予算を抑えながらWindows 11の基本機能を利用したい方におすすめです。

→ Windows 11 Home 日本語版

Windows 11 Pro価格

マイクロソフト公式ストアでのWindows 11 Pro日本語版の販売価格は28,380円(税込)となっています(2025年5月15日時点)が、オンラインショップ等では割引価格で購入できる場合があります。

Proエディションは、より多くの機能を備えているため、Homeエディションよりも価格が高く設定されています。

→ Windows 11 Pro 日本語版

アップグレード価格

すでにWindows 11 Homeを使用している方がProにアップグレードする場合は、完全版を購入するよりも安価にアップグレードすることが可能です。Windows 11 HomeからProへのアップグレードは、Microsoftストアから購入することができ、パッケージ版の新規購入と比べて半額程度(13,824円(2025年5月15日時点))でアップグレードが可能です。

アップグレード方法は以下の通りです:

  1. [スタートボタン]→[設定]→[システム]→[ライセンス認証」→[Windowsのエディションをアップグレード]→[Microsoft Storeを開く]を選択

なお、Windows 10のサポートが2025年10月14日(火)に終了するため、Windows 10を使用している方はWindows 11へのアップグレードを検討してみてください(Windows10からWindows11へのアップグレードは無料で行うことができます(無料アップグレードの終了日は未発表))。

どのエディションを選ぶべきか

Windows 11の各エディションの特徴と価格を理解したうえで、どのエディションを選ぶべきか検討しましょう。

個人ユーザーの場合

個人利用の場合は、Windows 11 Homeをおすすめします。ウェブ閲覧、メール、文書作成、動画視聴など、日常的なタスクを行うだけであれば、Homeエディションで十分です。価格も抑えられるため、一般家庭での使用には最適な選択肢と言えるでしょう。

ビジネスユーザーの場合

企業やフリーランスの方がWindows 11を利用される場合は、Windows 11 Proをおすすめします。セキュリティ機能の強化、複数デバイスの管理機能、リモートデスクトップなど、ビジネスに役立つ機能が多数搭載されています。特に、重要なデータを扱う場合やネットワーク環境で複数のデバイスを管理する必要がある場合には、Proエディションの機能が役立ちます。

専門的な用途の場合

システム開発やネットワーク管理などの専門的な作業を行う場合も、Windows 11 Proが適しています。エンジニアや社用PCとして導入を検討している方、リモートアクセスを検討している方、システム開発用PCとしてWindows 11を検討している場合にも、Proエディションが適しています。

Windows 11の必要システム要件

Windows 11を利用するには、お使いのPCが一定のシステム要件を満たしている必要があります。以下に、Windows 11の最小システム要件を示します。

プロセッサ要件

Windows 11では、互換性のある64ビットプロセッサまたはSoC(System on a Chip)で、2コア以上、1ギガヘルツ(GHz)以上の処理速度が必要です。Microsoft公式のサポート情報によると、Intel第8世代以降のCore iシリーズやAMD Ryzen 2000シリーズ以降のCPUが対応しています。

メモリと記憶容量

メモリ(RAM)は4ギガバイト(GB)以上、ストレージは64GB以上の空き容量が必要です。ただし、実際の使用においては、アプリケーションやアップデートのために、より多くの容量があると快適に利用できます。多くの専門家は8GB以上のRAMと256GB以上のストレージを推奨しています。

その他の要件

その他にも以下の要件があります:

  • グラフィックスカード:DirectX 12以降対応、WDDM 2.0ドライバー
  • システムファームウェア:UEFI、Secure Boot対応
  • TPM:Trusted Platform Module(TPM)バージョン2.0
  • ディスプレイ:9インチ以上、720p(HD)以上の解像度、8ビット以上の色深度
  • インターネット接続:初期セットアップ時やアップデートには必須

Windows 11の購入方法

Windows 11を購入するには、いくつかの方法があります。ここでは、主な購入方法を紹介します。

マイクロソフト公式ストア

マイクロソフト公式ストアでは、Windows 11のダウンロード版とパッケージ版の両方を購入できます。公式ストアでの購入は、確実に正規品を入手できる安心感があります。

オンラインショップ

Windows 11は、Amazonや楽天、ヨドバシカメラ、ビックカメラなどのオンラインストアでも購入できます。オンラインストアでは、価格が多少割引されていたり、特典が付いていることがあります。特に、年末年始や大型セール(ブラックフライデーやサイバーマンデーなど)では割引を狙うことができます。

実店舗

実際の店舗でも、Windows 11を販売しています。特に家電量販店では、PC本体にWindows 11がプリインストールされているモデルも多く販売されており、実物を見て購入できる利点があります。また、実店舗では、担当者からのサポートも受けられるため、質問があればその場で解決できます。

まとめ

Windows 11の価格は、HomeとProのエディションによって異なります。
一般的な個人ユーザーであればHomeエディションで十分ですが、ビジネスユーザーやより高度なセキュリティ機能を求める方はProエディションを選ぶとよいかと思います。
また、Windows 11を利用するためには、一定のシステム要件を満たしたPCが必要です。