【Windows 11】広告識別子をオフにしてプライバシー設定を見直す方法

この記事は約6分で読めます。

今回は、Windows 11の広告識別子のしくみと、オン・オフの切り替え方法、あわせて見直したいプライバシー設定を紹介します。

※WindowsはUpdateにより設定項目等が変わることがあるため、記事中のUI名や操作手順等がユーザー様のWindows環境とは一部異なる場合があります。

Windows 11の広告識別子とは

Windows 11では、パソコンを使うユーザーごとに広告識別子(広告ID)と呼ばれる固有の番号が作られます。アプリの開発会社や広告ネットワークは、この番号を使ってアプリ内に表示する広告を利用者の興味に合わせることがあります。

しくみとしては、Webサイトが閲覧者を識別するために使うCookieに近いものです。広告識別子が有効になっていると、対応するアプリはこの番号を読み取り、そのアプリで集めた情報と結び付けて、利用者に合わせた広告やコンテンツを表示できるようになります。

広告識別子の設定が影響する範囲

広告識別子の設定が関係するのは、Windowsの広告識別子を利用するWindowsアプリです。次のような点は、この設定の対象外になります。

  • Webサイトで表示される、Cookieを使った興味に基づく広告
  • アプリやサービスが独自の方法で行っている広告の最適化
  • サードパーティ製品が自社のプライバシーポリシーに沿って行う広告

そのため、広告識別子をオフにすれば、パソコン上のすべての広告の追跡が止まるというわけではありません。この点を理解したうえで、ほかの設定とあわせて見直すことが大切です。

広告識別子をオフにすると何が変わるか

広告識別子をオフにすると、アプリはこの番号を使って利用者に合わせた広告を表示できなくなります。ただし、表示される広告の数が減るわけではありません。表示される広告の内容が、利用者の興味とあまり関係のないものになる可能性がある、という変化です。

また、オフにしたあとで再びオンに戻すと、広告識別子はリセットされ、新しい番号が割り当てられます。これまでの番号に結び付けられていた情報と切り離したいときに、この性質を活用できます。

オフにするか迷ったときの考え方

広告識別子をオンにするかオフにするかは、好みによって判断してかまいません。目安として、次のように考えると決めやすくなります。

  • アプリ間での追跡を減らしたい:オフにしておく
  • 興味に合った広告のほうが便利だと感じる:オンのままにしておく
  • これまでの情報を一度リセットしたい:いったんオフにしてから、再びオンにする

Windows 11で広告識別子の設定を変更する手順

広告識別子の設定は、「設定」アプリの「プライバシーとセキュリティ」から変更できます。最近のWindows 11では、設定ページの名前が「全般」から「おすすめとオファー」に変わっています。更新状況によってどちらかの名前で表示されるので、自分のパソコンに表示されている方を選んでください。

  1. スタートボタンを選び、「設定」を開きます(Windowsキー+Iでも開けます)。
  2. 左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」を選びます。
  3. 「おすすめとオファー」(表示されない場合は「全般」)を選びます。
  4. 「広告識別子を使用して、アプリにパーソナライズされた広告を表示する」という趣旨の項目のスイッチを、好みに合わせてオンまたはオフにします。

切り替えた時点で設定は反映されます。パソコンを再起動する必要はありません。

リセットを活用するタイミング

広告識別子は、オフにしてからオンに戻すと新しい番号に切り替わります。オンのまま使い続けたいけれど、これまでの情報とは区切りをつけたいという場合は、次のようなタイミングでリセットしておくと気持ちよく使い始められます。

  • パソコンを家族や知人から譲り受けたとき
  • 仕事用とプライベート用など、パソコンの使い方を大きく変えるとき
  • 表示される広告が自分の興味と合わなくなってきたと感じるとき

ユーザーごとに設定する

広告識別子はユーザーごとに作られるため、設定もサインインしているユーザーごとに行います。家族で1台のパソコンを共有している場合は、それぞれのユーザーでサインインしたうえで設定を確認しておくと安心です。

あわせて見直したいプライバシー設定

広告識別子と同じ設定ページには、ほかにもデータの使い方に関わる項目があります。ひととおり確認しておくと、自分に合ったプライバシー環境を整えやすくなります。

Webサイトによる言語リストへのアクセス

Windowsに登録している言語の一覧を、Webサイトに伝えるかどうかを決める設定です。オンにしておくと、Webサイト側が利用者の言語に合わせたコンテンツを表示しやすくなります。日本語だけを使っていて、海外のサイトをあまり利用しない場合は、オフにしても困る場面は少ないでしょう。

アプリの起動の追跡

よく起動するアプリの情報をもとに、スタートメニューや検索結果を使いやすくする設定です。オンにしておくと、よく使うアプリが見つけやすくなります。一方で、使ったアプリの履歴が反映されるのを避けたい場合は、オフにしておくとよいでしょう。

設定アプリのおすすめコンテンツ

「設定」アプリの中に、新機能やアプリなどのおすすめが表示されるかどうかを切り替えられます。設定画面をシンプルにしたい場合は、オフにしておくと余計な案内が表示されなくなります。

パーソナライズされたオファー

「プライバシーとセキュリティ」には、Windowsの使い方に関する情報をもとに、ヒントや広告、おすすめを表示する設定もあります。広告識別子とは別の項目なので、提案やおすすめを減らしたい場合は、こちらもあわせて確認しておきましょう。

プライバシー設定を見直すときのコツ

プライバシーに関する設定は数が多く、どこから手を付ければよいか迷いがちです。次のポイントを押さえておくと、無理なく見直せます。

  • Windows Updateのあとに確認する:大きな更新の後は、設定項目の名前や配置が変わることがあるため、ひととおり見直すと安心です。
  • 一度に全部変えない:複数の項目をまとめて変えると、使い勝手が変わったときに原因がわかりにくくなります。少しずつ変更し、様子を見ながら調整します。
  • オフにした項目をメモしておく:どの設定を変えたかを記録しておくと、元に戻したいときに迷いません。
  • 設定画面の検索を活用する:設定画面の検索ボックスに「広告」や「プライバシー」と入力すると、関連する項目にすばやく移動できます。

Webブラウザーの設定もあわせて確認する

先に触れたとおり、Webサイト上の広告は、広告識別子ではなくCookieなどの別のしくみを使っている場合があります。Webでの追跡を減らしたい場合は、使っているブラウザーのプライバシー設定やCookieの設定もあわせて確認しておくと、より目的に合った環境に近づけられます。

まとめ

Windows 11の広告識別子は、アプリが利用者に合わせた広告を表示するために使われる、ユーザーごとの固有の番号です。「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「おすすめとオファー」(または「全般」)から、オンとオフを切り替えられます。

オフにしても広告の数は変わりませんが、アプリ間での広告の個人向け最適化を抑えられます。また、オフにしてからオンに戻すと番号がリセットされるため、情報を切り離したいときにも役立ちます。言語リストへのアクセスやアプリの起動の追跡、おすすめコンテンツなどの項目もあわせて見直し、自分の使い方に合ったプライバシー設定に整えてみてください。