【Windows 11】リフレッシュレートの変更方法と用途に合わせた選び方

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今回は、Windows 11でディスプレイのリフレッシュレートを変更する方法と、用途に合わせた選び方のコツを紹介します。画面のスクロールがカクカクして見える、ゲームの動きがなめらかでない、ノートパソコンのバッテリーを少しでも長持ちさせたい、といった悩みは、リフレッシュレートの設定を見直すことで改善できる場合があります。

※WindowsはUpdateにより設定項目等が変わることがあるため、記事中のUI名や操作手順等がユーザー様のWindows環境とは一部異なる場合があります。

リフレッシュレートとは

リフレッシュレートは、ディスプレイが1秒間に画面を描き直す回数のことで、単位は「Hz(ヘルツ)」で表されます。たとえば60Hzのディスプレイなら1秒間に60回、144Hzなら1秒間に144回、画面の表示を更新しています。

この数値が高いほど、画面上の動きが細かく描き直されるため、マウスカーソルの移動やWebページのスクロール、ゲーム内の動きがなめらかに見えます。一方で、描き直す回数が増える分、ディスプレイが使う電力も増えます。

リフレッシュレートと解像度の違い

よく混同されやすいのが「解像度」です。解像度は画面を構成する点(ピクセル)の数で、表示の細かさを表します。リフレッシュレートは時間あたりの更新回数で、動きのなめらかさに関わります。解像度は「きめ細かさ」、リフレッシュレートは「動きのなめらかさ」と覚えておくと区別しやすくなります。

リフレッシュレートを変更するメリット

リフレッシュレートの調整は、使い方によって上げたほうがよい場合と、下げたほうがよい場合があります。

高く設定した場合

  • ゲーム:動きの速い場面での残像や画面のずれが目立ちにくくなり、操作に対する画面の反応も速く感じられます。
  • ブラウジング:長いページをスクロールしたときに文字がにじみにくく、目で追いやすくなります。
  • ペン入力:タッチペンで線を描いたとき、ペン先への追従がなめらかになり、書き心地が自然になります。

低く設定した場合

  • バッテリーの節約:画面の更新回数が減ることでディスプレイの消費電力が下がり、ノートパソコンやタブレットの駆動時間を延ばしやすくなります。
  • 文書作成や表計算が中心の作業:画面の動きが少ない作業では、高いリフレッシュレートの恩恵を感じにくいため、下げても使い勝手はあまり変わりません。

Windows 11でリフレッシュレートを変更する手順

リフレッシュレートは「設定」アプリの「ディスプレイの詳細設定」から変更します。

  1. スタートボタンを選択し、「設定」を開きます(Windowsキー+Iでも開けます)。
  2. 「システム」→「ディスプレイ」を選択します。
  3. 下のほうにある「ディスプレイの詳細設定」を選択します。
  4. 複数のモニターをつないでいる場合は、画面上部のドロップダウンで設定したいディスプレイを選びます。
  5. 「リフレッシュレートの選択」の横にあるドロップダウンを開き、使いたい数値を選択します。

選べる数値は、ディスプレイ本体が対応している範囲に限られます。60Hzまでしか対応していないディスプレイでは、それ以上の数値は表示されません。

ディスプレイ情報で現在の状態を確認する

「ディスプレイの詳細設定」の画面には、選択中のディスプレイの現在の解像度とリフレッシュレート、さらに可変リフレッシュレート(VRR)に対応しているかどうかが表示されます。設定を変える前に、まずここで今の状態を確認しておくと、変更後との比較がしやすくなります。

アスタリスク(*)付きの数値に注意

ドロップダウンの中に、数値の横に「*」が付いているものがある場合、その数値は現在の解像度では使えないリフレッシュレートです。これを選ぶと、そのリフレッシュレートを実現するために解像度も自動的に変更されます。画面の表示が急に粗くなったり、文字の大きさが変わったりしたときは、この仕組みが原因かもしれません。解像度を維持したい場合は、「*」の付いていない数値を選ぶのが無難です。

動的リフレッシュレート(DRR)を活用する

Windows 11には、動的リフレッシュレート(DRR)という機能があります。これは、そのときの操作内容に応じてリフレッシュレートを自動で切り替える仕組みです。スクロールやペン入力など、なめらかさが求められる場面では高いリフレッシュレートを使い、静止画面を眺めているときなどは低いリフレッシュレートに下げて電力を抑えます。

DRRのオン・オフを切り替える方法

  1. 「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「ディスプレイの詳細設定」を開きます。
  2. 「動的リフレッシュレート」のスイッチでオン・オフを切り替えます。

DRRを使うための条件

DRRは、どのパソコンでも使えるわけではありません。ディスプレイがVRRに対応し、かつ120Hz以上のリフレッシュレートに対応している必要があります。条件を満たしていない場合は、項目が表示されなかったり、スイッチをオンにできなかったりします。

また、DRRはVRRに対応したゲームには影響しませんが、それ以外のゲームでは最大リフレッシュレートが抑えられることがあります。DRRをオンにしてから、いつも遊んでいるゲームの動きが以前より重く感じる場合は、DRRをオフにして様子を見るのが手軽な対処法です。

用途別のリフレッシュレートの選び方

どの数値が適しているかは、パソコンの使い方によって変わります。目安として、次のように考えると選びやすくなります。

  • メール・文書作成・表計算が中心:60Hzでも困ることは少なめです。ノートパソコンなら低めに設定してバッテリーを優先する選択もあります。
  • Web閲覧や動画視聴が多い:スクロールの見やすさを重視するなら、対応していれば高めの数値を選ぶと快適です。
  • 動きの速いゲームを遊ぶ:ディスプレイが対応する最大の数値を選ぶのが基本です。VRR対応ディスプレイなら、ゲーム側で自動的に調整されることも多いため、無理に変更しなくてもよい場合があります。
  • ペンでイラストやメモを書く:線の追従性を高めたい場合は、高めのリフレッシュレートが向いています。
  • 外出先でノートパソコンを長時間使う:DRRに対応していればオンにし、対応していなければ手動で低めの数値に切り替えると電力を抑えられます。

リフレッシュレート設定のTips

高い数値が選べないときに確認したいこと

ディスプレイが高いリフレッシュレートに対応しているのに、ドロップダウンに60Hzまでしか表示されないことがあります。その場合は、次の点を見直してみてください。

  • 接続ケーブルと端子:古い規格のケーブルや変換アダプターを使っていると、高いリフレッシュレートの信号を送れないことがあります。ディスプレイの説明書で推奨されているケーブルと端子を使うのが確実です。
  • ディスプレイ本体の設定:モニター側のメニューで、高リフレッシュレートやVRRに関する機能がオフになっている製品もあります。
  • グラフィックスドライバー:ドライバーが古いと、表示できる設定が限られる場合があります。Windows Updateやパソコンメーカーの案内に従って更新しておくと安心です。
  • 解像度との組み合わせ:高い解像度では、選べるリフレッシュレートの上限が下がる場合があります。

マルチモニター環境では1台ずつ設定する

複数のディスプレイを使っている場合、リフレッシュレートはディスプレイごとに個別に設定します。メインのゲーミングモニターは高め、サブのモニターは標準的な数値、といった使い分けもできます。設定したつもりが別のディスプレイを変更していた、ということがないよう、ドロップダウンで対象を確認してから操作しましょう。

変更後は実際の操作で確かめる

数値を変更したら、マウスカーソルを大きく動かしたり、長いWebページをスクロールしたりして、見え方の違いを確かめてみてください。違いを感じにくい場合は、無理に高い設定にこだわらず、消費電力の少ない設定を選ぶのも一つの考え方です。

画面が映らなくなったときの考え方

設定を変えたあとに表示が乱れた場合、Windowsでは変更後に確認のメッセージが表示され、操作しなければ一定時間で元の設定に戻る仕組みがあります。慌てずに待ち、元の表示に戻ったら別の数値を試してみましょう。

まとめ

Windows 11のリフレッシュレートは、「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「ディスプレイの詳細設定」から変更できます。高く設定すると画面の動きがなめらかになり、低く設定するとバッテリーの節約につながります。

  • 選べる数値はディスプレイの対応範囲によって決まる
  • 「*」付きの数値を選ぶと解像度も変わる
  • DRRを使うと、操作に合わせて自動で切り替えられる(VRRと120Hz以上に対応したディスプレイが必要)
  • 高い数値が選べないときは、ケーブル・モニター設定・ドライバーを確認する

作業内容や使う場所に合わせてリフレッシュレートを見直し、見やすさと電力のバランスがとれた設定を見つけてみてください。