【Windows 11】印刷時の用紙サイズの種類と設定手順

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今回は、Windows 11における印刷時の用紙サイズの種類と、その設定手順を紹介します。
文書や画像を印刷する際、目的に応じて適切な用紙サイズを選択する必要があります。
Windows 11では、一般的な規格から特殊なサイズまで、多様な用紙サイズがサポートされています。
用途に合った用紙サイズを把握し、正しく設定することで、意図した通りの印刷結果を得ることができます。
当記事では、主要な用紙サイズの規格や、Windows 11の画面から設定を変更する方法、カスタムサイズの作成手順について解説します。

Windows 11で利用できる主な用紙サイズの種類

Windows 11の印刷設定で選択できる用紙サイズは、使用するプリンターの機種やドライバーによって異なりますが、一般的に以下の種類が用意されています。

A列(A判)サイズ

国際規格(ISO)であるA列は、ビジネス文書や学校のプリントなどで広く使用されているサイズです。A0を基準とし、半分に折るごとにA1、A2と数字が大きくなります。

  • A4 (210 × 297 mm):最も一般的な用紙サイズ。企画書、契約書、履歴書など、多岐にわたる用途で使用されます。
  • A3 (297 × 420 mm):A4の2倍の大きさ。図面、ポスター、見開きのパンフレットなどに適しています。
  • A5 (148 × 210 mm):A4の半分の大きさ。手帳、納品書、小さめの冊子などに用いられます。
  • A6 (105 × 148 mm):文庫本や卓上カレンダーなどに使われるサイズです。

B列(B判)サイズ

日本国内で古くから使用されているJIS規格の用紙サイズです。国際規格のB列とは寸法が異なるため、海外製のソフトウェアを使用する際は注意が必要です。

  • B4 (257 × 364 mm):新聞の折り込みチラシや、原稿用紙などでよく見かけるサイズです。
  • B5 (182 × 257 mm):大学ノートや、週刊誌などに一般的なサイズです。
  • B6 (128 × 182 mm):単行本や小さめのノートに採用されるサイズです。

写真用サイズ

写真を印刷する際に適した用紙サイズです。フチなし印刷に対応している場合が多い規格です。

  • L判 (89 × 127 mm):一般的な写真プリントのサイズです。アルバムの収納にも適しています。
  • 2L判 (127 × 178 mm):L判の2倍の大きさ。集合写真や記念写真に適しています。
  • KGサイズ(ハガキ大) (102 × 152 mm):海外で主流の写真サイズです。日本のハガキより少し大きめです。

その他の規格サイズ

日常的な文書や写真以外の印刷で使用される特殊なサイズです。

  • ハガキ (100 × 148 mm):年賀状や案内状の印刷に使用します。
  • 洋形封筒 / 長形封筒:宛名印刷などに使用します。長形3号や角形2号など、プリンターによって対応している封筒の種類が異なります。
  • レターサイズ (215.9 × 279.4 mm):アメリカなどで一般的に使用されるサイズ。A4より少し短く、幅が広いです。
  • リーガルサイズ (215.9 × 355.6 mm):アメリカの契約書などで使用される縦長のサイズです。

プリンターの用紙サイズ設定を変更する手順

Windows 11で印刷時の用紙サイズを変更するには、主に2つの方法があります。アプリから直接変更する方法と、Windows 11の設定画面からプリンターの既定値を変更する方法です。

アプリの印刷メニューから用紙サイズを変更する

WordやEdgeなどのアプリケーションから印刷を行う際に、その都度用紙サイズを変更する手順です。一時的な設定変更に適しています。

  1. 使用中のアプリケーションで、印刷したいファイルを開きます。
  2. キーボードのCtrlキーを押しながらPキーを押すか、メニューから「印刷」を選択して、印刷ダイアログを開きます。
  3. プリンターの選択画面で、使用するプリンターを指定します。
  4. 「詳細設定」または「プリンターのプロパティ」をクリックします。(使用するアプリケーションにより名称が異なります)
  5. 「用紙サイズ」や「出力用紙サイズ」のドロップダウンリストから、希望する種類を選択します。
  6. 「OK」をクリックして設定を保存し、「印刷」ボタンを押して印刷を開始します。

Windows 11の設定から既定の用紙サイズを変更する

常に特定の用紙サイズで印刷を行いたい場合は、Windows 11の設定からプリンターの既定値を変更します。

  1. タスクバーの「スタート」ボタンを右クリックし、メニューから「設定」を選択します。
  2. 左側のメニューから「Bluetooth とデバイス」を選択し、右側のペインで「プリンターとスキャナー」をクリックします。
  3. 設定を変更したいプリンターの名前をクリックします。
  4. 「印刷設定」をクリックします。
  5. プリンターのプロパティ画面が開くので、「用紙サイズ」または「原稿サイズ」の項目を探します。
  6. ドロップダウンメニューから、既定として使用したい用紙サイズを選択します。
  7. 「適用」をクリックした後、「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。

カスタム用紙サイズ(ユーザー定義サイズ)の設定方法

標準で用意されている用紙サイズの種類の中に、印刷したい用紙の寸法がない場合は、カスタム用紙サイズを作成することができます。不定形の用紙や、特殊なサイズの封筒に印刷する際に活用できます。

  1. Windows 11の「設定」から「Bluetooth とデバイス」>「プリンターとスキャナー」を開き、対象のプリンターを選択します。
  2. 「印刷設定」をクリックしてプロパティ画面を開きます。
  3. 用紙サイズを選択するドロップダウンメニューから、「ユーザー定義サイズ」または「カスタム」を選択します。(名称はプリンターメーカーによって異なります)
  4. 新しいウィンドウが表示されたら、用紙の「幅」と「長さ」をミリメートル単位で入力します。
  5. 設定したサイズに名前(例:オリジナル封筒)を付けて保存します。
  6. 以降は、用紙サイズの選択肢に作成したカスタムサイズが表示されるようになります。

用紙サイズに合わせて拡大・縮小印刷を行う方法

作成した文書のサイズと、実際に印刷する用紙サイズが異なる場合、Windows 11の印刷設定で用紙に合わせて自動的に拡大または縮小する機能を使用できます。

出力用紙サイズを指定する

例えば、A4サイズで作成した資料をA3用紙に拡大して印刷したい場合の手順です。

  1. アプリケーションの印刷画面から「プリンターのプロパティ」を開きます。
  2. 「原稿サイズ」に文書の元のサイズ(例:A4)を設定します。
  3. 「出力用紙サイズ」に実際に印刷する用紙のサイズ(例:A3)を設定します。
  4. 「用紙サイズに合わせて印刷」や「フィット」といったチェックボックスがあれば、チェックを入れます。
  5. 「OK」をクリックして印刷を実行します。

フチなし印刷(ボーダーレス印刷)について

写真やポスターを印刷する際、用紙の端までインクを乗せて余白を作らない「フチなし印刷」を利用することがあります。Windows 11でフチなし印刷を行う場合、対応している用紙サイズの種類に制限がある点に注意が必要です。

フチなし印刷に対応する主な用紙サイズ

プリンターの機種によって異なりますが、一般的にフチなし印刷は特定の用紙サイズでのみサポートされています。

  • 写真サイズ:L判、2L判、KGサイズなど
  • ハガキサイズ:年賀状やポストカードなど
  • 一般的な定型サイズ:A4やA3など(一部のプリンターでは非対応の場合があります)

フチなし印刷の設定手順

フチなし印刷を行うには、プリンターのプロパティ画面で追加の設定が必要です。

  1. 印刷ダイアログから「プリンターのプロパティ」を開きます。
  2. 用紙サイズを選択した後、「フチなし全面印刷」や「ボーダーレス」などのチェックボックスを探してチェックを入れます。
  3. 「はみ出し量」を調整するスライダーが表示された場合、用紙の端からどの程度画像をはみ出させるか設定します。
  4. 「OK」をクリックして印刷します。

フチなし印刷を行うと、画像が用紙サイズよりもわずかに拡大されるため、端の部分が切り取られて印刷される場合があります。

用紙サイズ設定に関するよくあるトラブルと対処法

設定した用紙サイズで正しく印刷されない場合や、エラーが表示される場合は、以下の点を確認します。

「用紙サイズが合いません」というエラーが出る場合

Windows 11側の設定と、プリンター本体の操作パネルで設定されている用紙サイズが一致していない場合に発生しやすいエラーです。プリンター本体の液晶パネルやボタンを操作し、カセットや手差しトレイにセットした用紙のサイズと種類を正しく登録し直します。

アプリケーションのページ設定が優先されている場合

WordやExcelなどのOfficeアプリケーションを使用している場合、ドキュメント自体のページ設定がプリンターの設定よりも優先されることがあります。「レイアウト」タブなどのページ設定メニューを開き、用紙サイズが意図した種類に指定されているか確認します。

選択できる用紙サイズの種類が少ない場合

プリンターの動作が不安定な場合や、選択できる用紙サイズの種類が標準規格のみに制限されている場合は、プリンタードライバーが適切に機能していないか、OS標準の汎用ドライバーが適用されている可能性があります。プリンターメーカーの公式ウェブサイトから、Windows 11に対応した最新の専用ドライバーをダウンロードしてインストールします。

まとめ

Windows 11では、A4やB5といった一般的な規格から、写真用、ハガキ、さらにはユーザー定義のカスタムサイズまで、様々な用紙サイズの種類を選択して印刷できます。
使用するアプリケーションの印刷メニュー、またはWindows 11の「設定」にある「プリンターとスキャナー」から、目的に合わせた用紙サイズを指定できます。