Windows 11を使用してWebブラウジングを行っている際、誤ってタブを閉じてしまったり、リンクをクリックした後に元のページに戻りたくなったりする場面は頻繁に発生します。「直前に見ていたWebページに戻る」操作は、ブラウザの基本機能ですが、マウスカーソルを移動させて「戻る」ボタンをクリックする以外にも、効率的な方法がいくつかあります。
今回は、Microsoft EdgeやGoogle Chromeなどの主要ブラウザにおいて、直前に見ていたWebページに戻るためのキーボードショートカット、マウスジェスチャー、誤って閉じてしまったページを復元する方法について解説します。
キーボードショートカットで瞬時に戻る
マウス操作を行わずに、キーボード捜査のみで直前のページに戻ることができます。特にテキスト入力中や、両手がキーボードにある状態では、ショートカットキーの使用が便利です。
基本のショートカット:Alt + 左矢印キー
Windows 11における最も標準的な「戻る」ショートカットは、Alt + ←(左矢印キー)です。この操作は、Microsoft Edge、Google Chrome、Firefoxなど、ほぼすべてのWebブラウザで共通して動作します。
- 操作手順:キーボードの「Alt」キーを押しながら、「←(左矢印)」キーを押します。
- 動作:現在のアクティブなタブで、履歴の一つ前のページに遷移します。
逆に、「進む(戻る操作を取り消す)」場合は、Alt + →(右矢印キー)を使用します。これらを組み合わせることで、履歴内を自由に行き来することができます。
Backspaceキーについての注意点
かつては「Backspace」キーが「戻る」機能として割り当てられていましたが、現在、多くのモダンブラウザ(EdgeやChromeなど)では、誤操作防止のためにデフォルトで無効化されています。フォーム入力中に誤ってBackspaceを押し、入力内容が消えて前のページに戻ってしまう事故を防ぐためです。
もしBackspaceキーで戻る動作を行いたい場合は、各ブラウザの拡張機能を導入するか、ショートカット割り当ての変更が必要になりますが、基本的にはAlt + ←の使用が推奨されます。
マウス・タッチパッド操作でのナビゲーション
キーボードを使用しない場合でも、画面左上の「戻る」ボタンをクリックする以外の方法で、スムーズにページ遷移を行うことができます。
マウスのサイドボタン活用
5ボタンマウスなど、側面にボタンがついている多機能マウスを使用している場合、多くの製品で親指側の「サイドボタン(手前側)」がデフォルトで「戻る」に割り当てられています。
- メリット:カーソルを画面左上のボタンまで移動させる必要がなく、手元のわずかな動作だけでページを戻すことができます。
- 設定確認:マウス専用のユーティリティソフト(Logicool Optionsなど)や、Windowsの「設定」>「Bluetooth とデバイス」>「マウス」から割り当てを確認・変更できます。
タッチパッドのジェスチャー操作
ノートPCや高精度タッチパッドを使用しているユーザーは、ジェスチャー操作を活用できます。Windows 11の標準設定では、以下の操作が有効になっていることが一般的です。
- 2本指で右にスワイプ:Webページ上で2本の指をタッチパッドに置き、左から右へスライドさせると「戻る」動作になります。
- 設定の確認:「設定」>「Bluetooth とデバイス」>「タッチパッド」内でジェスチャーの設定が有効か確認できます。
この操作はスマートフォンのスワイプ操作に似ており、直感的にページを行き来できるため、タッチパッドユーザーには有用です。
閉じてしまったタブ・ウィンドウを復元する
「直前に見ていたページ」に戻ろうとした際、誤ってタブそのものを閉じてしまった場合、通常の「戻る」ボタンでは復帰できません。しかし、Windows 11の主要ブラウザには、閉じたタブを即座に復元する機能が備わっています。
ショートカットキー:Ctrl + Shift + T
覚えておくと便利な「救済」ショートカットとして、Ctrl + Shift + Tを押すと、直前に閉じたタブを新しいタブとして開き直すことができます。
- 連続使用:このショートカットを繰り返し押すことで、閉じた順序を遡って複数のタブを順番に復元することが可能です。
- ウィンドウの復元:タブだけでなく、ブラウザのウィンドウごと閉じてしまった場合でも、ブラウザを再起動した直後にこのショートカットを使用することで、閉じる前の状態(すべてのタブを含む)を復元できるケースが多くあります。
右クリックメニューからの復元
キーボード操作以外でも、以下の手順で復元が可能です。
- Microsoft Edge / Google Chrome共通:ブラウザ上部のタブバー(タブがない空白部分)を右クリックし、表示されるコンテキストメニューから「閉じたタブを開きなおす」(または「閉じたウインドウを開く」)を選択します。
ブラウザの「履歴」機能を活用する
数回前のページではなく、数十分前や昨日見ていたページに戻りたい場合は、「履歴」機能を使用するのが確実です。
ショートカットキー:Ctrl + H
履歴ページまたは履歴パネルを素早く開くには、Ctrl + Hを使用します。これにより、閲覧したWebページのリストが時系列で表示されます。
Microsoft Edgeでの履歴活用
Edgeでは、Ctrl + Hを押すと、画面右上にポップアップ形式で「履歴」メニューが表示されます。現在のタブを隠すことなく履歴を確認できるため、作業を中断せずに済みます。
- Ctrl + H を押して履歴メニューを開きます。
- 上部の検索ボックスに、ページタイトルやキーワードの一部を入力することで、特定のページを絞り込むことができます。
- 「最近閉じた項目」タブに切り替えると、閉じてしまったタブだけをリストアップして確認できます。
Google Chromeでの履歴活用
Chromeの場合、Ctrl + Hを押すと、新しいタブとして「履歴」ページ全体が表示されます。
- グループ化された履歴:Chromeの履歴ページでは、「ジャーニー」機能により、特定のトピックに関連する閲覧履歴がグループ化されて表示されることがあります。これにより、過去に調査していたテーマごとのページ群に簡単に戻ることができます。
- 他のデバイスのタブ:同じGoogleアカウントでログインしているスマートフォンや他のPCで開いているタブを確認し、そこに戻ることもできます。左側のメニューから「他のデバイスのタブ」を選択します。
トラブルシューティング:戻れない場合の対処法
操作を行っても直前のページに戻れない場合、いくつかの原因が考えられます。
「このページを離れますか?」という警告が出る場合
入力フォームに文字を入力している途中でページを戻ろうとすると、入力内容が失われることを防ぐためにブラウザが警告を表示することがあります。この場合、誤操作であれば「キャンセル」を、意図的な操作であれば「ページを離れる」を選択してください。一度ページを離れると、入力していた内容は基本的に消去されます。
「戻る」ボタンがグレーアウトしている場合
新しいタブでリンクを開いた場合(Ctrl + クリック や ホイールクリックを使用した場合)、そのタブには「前のページ」の履歴が存在しません。この場合は、タブ自体を閉じるか(Ctrl + W)、元のタブに切り替える(Ctrl + Tab)ことで、元のページに戻ることができます。
まとめ
Windows 11では、複数の方法で直前に見ていたWebページに戻ることができます。
- 瞬時に戻るなら:Alt + ←(またはマウスのサイドボタン)
- 閉じたタブを復活させるなら:Ctrl + Shift + T
- 過去のページを探すなら:Ctrl + H(履歴)
これらのショートカットや機能を日常的に使用することで、情報の再検索にかかる時間を削減し、よりスムーズにWeb上の情報収集を行うことができるようになります。まずは、使用頻度の高いAlt + ←とCtrl + Shift + Tから習慣化してみることをお勧めします。