【Windows 11】価格と無料アップグレード条件を解説

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今回は、Windows 11の価格やエディション別の違い、無料アップグレードの条件について解説します。
Microsoft Windows 11は2021年にリリースされた最新のオペレーティングシステムで、Windows 10のサポートが2025年10月に終了することから、今後多くのユーザーがWindows 11への移行を検討することになります。
この記事では、Home版とPro版の価格差や機能の違い、無料アップグレードの条件などを紹介します。

Windows 11の基本情報と価格

Windows 11には主に「Home」と「Pro」の2つのエディションがあります。それぞれ対象ユーザーや搭載機能が異なるため、自分の用途に合ったエディションを選ぶことが大切です。まずは各エディションの価格を確認しましょう。

Windows 11 Homeの価格

Windows 11 Homeは一般家庭向けのエディションで、基本的な機能を備えています。2025年6月現在、Windows 11 Home日本語版の価格は以下の通りです。

  • Microsoft Store公式価格:19,360円(税込)
  • 家電量販店やオンラインショップでの実売価格:約15,000円〜19,000円
  • → Windows 11 Home 日本語版

Windows 11 Proの価格

Windows 11 Proはビジネス向けのエディションで、Homeより多機能でセキュリティ機能が強化されています。2025年6月現在のWindows 11 Pro日本語版の価格は以下の通りです。

  • Microsoft Store公式価格:28,380円(税込)
  • 家電量販店やオンラインショップでの実売価格:約19,000円〜28,000円
  • → Windows 11 Pro 日本語版

Pro版はHome版と比較して約9,000円程度高価ですが、ビジネス用途に必要な機能が搭載されているため、用途によっては必要な投資と言えるでしょう。

HomeからProへのアップグレード価格

すでにWindows 11 Homeを使用している場合、Proへのアップグレードも可能です。アップグレード価格は通常のPro版の新規購入よりも安価で、Microsoft Storeから購入できます。

  • Windows 11 Home→Pro アップグレード価格:13,824円(税込)

アップグレードは以下の手順で行えます:

  1. [スタートボタン]→[設定]→[システム]→[ライセンス認証]を選択
  2. [Windows のエディションをアップグレード]→[Microsoft Storeを開く]をクリック
  3. Microsoft Storeが開くので、そこから購入手続きを行う

Windows 11 HomeとProの違い

Windows 11の価格を比較する前に、HomeとProの機能面での違いを理解しておくことが重要です。主な違いは以下の通りです。

共通機能

まず、HomeとPro両方に共通して搭載されている主な機能を紹介します。

  • 新しいデザインのスタートメニューとタスクバー
  • ウィジェット機能
  • スナップレイアウト機能
  • Microsoft Teams連携
  • 音声入力機能の強化
  • 基本的なセキュリティ機能(Windows Defender、ファイアウォール等)

Windows 11 Pro限定の主な機能

Windows 11 Proには、Home版にはない以下のような機能が搭載されています。

  • BitLockerドライブ暗号化:データの安全性を高めるための強力な暗号化機能
  • リモートデスクトップ(ホスト側):別のPCから遠隔操作できる機能
  • Hyper-V:仮想マシンを実行するための機能
  • グループポリシーエディター:詳細なシステム設定を管理できる機能
  • ドメイン参加:企業ネットワークに参加するための機能

これらの機能は主にビジネスユースやIT管理者向けの機能で、一般的な家庭での使用では必要ないことが多いです。

メモリ対応容量の違い

もう一つの大きな違いはメモリ(RAM)の対応容量です。

  • Windows 11 Home:最大128GBまで対応
  • Windows 11 Pro:最大2TBまで対応

ただし、一般的なユーザーにとって128GB以上のRAMが必要になることは稀で、大規模な仮想環境の構築や特殊な業務アプリケーションを使用する場合にのみ関係してきます。

Windows 11への無料アップグレード条件

すでにWindows 10を使用している場合、条件を満たせばWindows 11に無料でアップグレードできます。無料アップグレードの主な条件は以下の通りです。

無料アップグレードの対象

以下のユーザーは無料アップグレードの対象となります:

  • Windows 10の正規ライセンスを持つユーザー
  • Windows 11のシステム要件を満たすPC

Windows 7や8.1からWindows 10にアップグレードした後も、Windows 11へのアップグレードが可能です。

システム要件

Windows 11への無料アップグレードには、PCが以下のシステム要件を満たしている必要があります:

  • プロセッサ:1GHz以上、2コア以上の64ビットプロセッサ(Intel第8世代以降、AMD Zen2以降)
  • メモリ:4GB以上のRAM
  • ストレージ:64GB以上
  • セキュリティ:TPM 2.0、UEFIファームウェア、セキュアブート対応
  • グラフィックス:DirectX 12対応、WDDM 2.0ドライバー
  • ディスプレイ:9インチ以上、HD解像度(720p)以上
  • インターネット接続:Microsoft アカウントとインターネット接続が必要

特に注意が必要なのはTPM 2.0とセキュアブートの要件で、古いPCではこれらに対応していないことが多いため、アップグレードできない可能性があります。自分のPCがアップグレード可能かどうかは、「PC正常性チェック」アプリなどで確認できます。

無料アップグレードの期間

Microsoft公式では無料アップグレードの終了期限を明確に発表していませんが、少なくともWindows 10のサポート終了(2025年10月14日)までは無料アップグレードが可能とされています。ただし、一部の情報ではサポート終了後は無料アップグレードができなくなる可能性も示唆されているため、早めのアップグレードを検討することをおすすめします。

Windows 11を購入する方法

Windows 11を新たに購入する場合、以下のような選択肢があります。

Microsoft Store

Microsoft公式のオンラインストアでは、Windows 11のダウンロード版やパッケージ版を購入できます。公式価格での販売となりますが、確実に正規ライセンスを入手できます。

家電量販店・オンラインショップ

ヨドバシカメラ、ビックカメラなどの家電量販店や、Amazon、楽天市場などのオンラインショップでも、Windows 11のパッケージ版が販売されています。セール時には公式価格よりも安く購入できることがあります。
→ 「Windows 11 Home 日本語版」を購入する
→ 「Windows 11 Pro 日本語版」を購入する

PCメーカーのプリインストール版

新しいパソコンを購入する場合、多くの場合Windows 11がプリインストールされています。PCと一緒に購入する形になるため、単体で購入するよりもコストパフォーマンスが良い場合が多いです。

Windows 10からのアップグレード

既にWindows 10を使用している場合は、システム要件を満たしていれば無料でWindows 11にアップグレードできます。

どのエディションを選ぶべきか

用途によって、選ぶべきWindows 11のエディションは異なります。

Windows 11 Homeが適している人

  • 一般的な家庭ユーザー
  • ウェブブラウジング、動画視聴、文書作成などの基本的な作業が中心の人
  • ゲームを楽しみたい個人ユーザー
  • リモートワークでの一般的な業務を行う人

Windows 11 Proが適している人

  • 中小企業や法人ユーザー
  • システム管理者やIT専門家
  • セキュリティを重視するビジネスユーザー
  • 仮想環境を利用する開発者
  • リモートデスクトップ機能が必要なユーザー

一般的な個人ユースであれば、Windows 11 Homeで十分機能を活用できます。ビジネス用途やより高度なセキュリティが必要な場合は、Windows 11 Proを選ぶと良いでしょう。

まとめ

Windows 11の価格は、Home版が約15,000円〜19,000円、Pro版が約19,000円〜28,000円となっています。すでにWindows 10を使用しており、システム要件を満たしているPCであれば、無料でWindows 11にアップグレードすることも可能です。

エディションの選択は、用途によって異なります。一般的な家庭での使用であればHome版で十分ですが、ビジネス用途やセキュリティを重視する場合はPro版がおすすめです。HomeからProへのアップグレードも可能なので、必要に応じて後から機能を拡張することもできます。