今回は、Windows 11で非アクティブウィンドウをスクロールする設定について、設定の場所や切り替え方、作業がはかどる使い方のコツ、うまく動かないときの確認ポイントまで紹介します。
非アクティブウィンドウのスクロールとは
Windows 11では、複数のウィンドウを開いているとき、操作の対象になっているウィンドウを「アクティブウィンドウ」、それ以外を「非アクティブウィンドウ」と呼びます。通常、ウィンドウを操作するにはクリックしてアクティブにする必要があります。
しかし、非アクティブウィンドウのスクロール設定がオンになっていると、マウスポインターを背面のウィンドウに重ねてホイールを回すだけで、そのウィンドウの中身をスクロールできます。クリックしないため、入力中のウィンドウはアクティブなまま保たれます。
この機能が役立つ場面
- 資料をブラウザーで見ながら、メモ帳やWordで文章を入力するとき
- 表計算ソフトに数値を入力しながら、別ウィンドウの一覧を順に確認するとき
- チャットアプリで会話しながら、隣に置いたWebページを読み進めるとき
- 2つのファイルを左右に並べて、内容を見比べるとき
いずれの場面でも、クリックでウィンドウを切り替える手間が減るため、入力位置を見失うことが少なくなります。
非アクティブウィンドウのスクロール設定を確認・変更する手順
この設定はWindows 11では初期状態でオンになっていることが多いですが、以前に変更した場合やPCの管理方法によってはオフになっていることもあります。次の手順で状態を確認できます。
- スタートボタンを右クリックするか、Windowsキー+Iを押して「設定」を開きます。
- 左側のメニューから「Bluetoothとデバイス」を選びます。
- 右側の一覧から「マウス」を選びます。
- 「スクロール」の項目にある、非アクティブなウィンドウにカーソルを合わせたときにスクロールする設定のスイッチを確認します。
- 使いたい場合はオン、使いたくない場合はオフに切り替えます。
項目の表記はWindows 11のバージョンによって少し異なる場合がありますが、「非アクティブ」と「スクロール」という言葉を含む項目が該当します。設定は切り替えた直後から反映され、再起動は必要ありません。
同じ画面で調整しておきたいスクロール関連の設定
「マウス」の画面には、スクロールに関わる項目がほかにもまとまっています。あわせて見直すと、操作感を自分好みに整えられます。
- マウスホイールを回転させてスクロールする量:「一度に複数行」か「一度に1画面」かを選べます。
- 一度にスクロールする行数:スライダーで、ホイールを1段回したときに動く行数を決められます。
- スクロールの方向:ホイールを手前に回したときに下へ動くか上へ動くかを選べます。
背面のウィンドウを少しずつ読み進めたい場合は、行数を少なめにしておくと、読みたい位置で止めやすくなります。
非アクティブウィンドウのスクロールを活かすコツ
スナップ機能でウィンドウを左右に並べる
この機能は、ウィンドウが重ならずに見えている状態で使うと扱いやすくなります。ウィンドウを左右に並べるには、Windowsキー+左右の矢印キーを使う方法が手軽です。ウィンドウの最大化ボタンにマウスポインターを合わせると表示されるレイアウトから、配置を選ぶこともできます。
たとえば左に資料、右に入力用のアプリを置けば、右側で文字を入力しながら、左側の資料をホイールだけで読み進められます。
入力中のウィンドウを意識しておく
非アクティブウィンドウをスクロールしても、キーボードの入力先はアクティブウィンドウのままです。スクロールしたウィンドウに文字を入力したい場合は、一度クリックしてアクティブにする必要があります。入力先がどこかはタイトルバーの色の違いなどで確認できるため、慣れるまでは入力前に目で確かめると安心です。
ホイールを回す位置に気をつける
スクロールの対象は、ホイールを回した瞬間にマウスポインターが重なっているウィンドウです。ポインターが意図せず別のウィンドウの上にあると、見ていない画面が動いてしまいます。ポインターを読みたいウィンドウの中央付近に置いてからホイールを回すと、誤操作を防げます。
Ctrlキーとの組み合わせに注意する
多くのアプリでは、Ctrlキーを押しながらホイールを回すと表示の拡大・縮小になります。非アクティブウィンドウの上でこの操作をすると、アプリによってはそのウィンドウの倍率が変わることがあります。表示が急に大きくなった場合は、Ctrlキーを押しながらホイールを逆方向に回すと元に戻せることが多いです。
うまくスクロールできないときの確認ポイント
設定をオンにしているのに背面のウィンドウが動かない場合は、次の点を順に確認します。
- 設定がオンになっているか:「設定」の「Bluetoothとデバイス」から「マウス」を開き、スイッチの状態を見直します。
- アプリ側が対応しているか:一部のアプリやゲーム、古い形式のソフトでは、非アクティブのままではスクロールを受け付けないことがあります。
- 管理者権限で動いているアプリではないか:管理者として実行しているアプリと通常のアプリの間では、スクロールの操作が伝わらない場合があります。
- マウスのユーティリティソフトを使っていないか:メーカー製のマウス設定ソフトが独自にホイールの動作を管理している場合は、そちらの設定も確認します。
- タッチパッドの設定:ノートPCでタッチパッドを使う場合は、「設定」の「Bluetoothとデバイス」にある「タッチパッド」で、2本指でのスクロールが有効になっているかを確認します。
オフにしたほうが使いやすい場合もある
便利な機能ですが、人によってはオフにしたほうが快適なこともあります。
- ポインターの位置を気にせずにホイールを回すことが多く、意図しないウィンドウが動いてしまう場合
- ウィンドウを常に最大化して1つずつ使うため、背面のウィンドウを操作する機会がない場合
- 操作の対象を常にクリックで明確にしておきたい場合
設定はいつでも切り替えられるため、しばらく試してから自分の作業スタイルに合うほうを選ぶとよいでしょう。
まとめ
Windows 11の非アクティブウィンドウのスクロール設定を使うと、クリックでウィンドウを切り替えずに、背面にあるウィンドウの内容をマウスホイールで読み進められます。
- 設定は「設定」→「Bluetoothとデバイス」→「マウス」のスクロール項目で切り替えられます。
- スナップ機能でウィンドウを並べると、資料を見ながらの入力作業が進めやすくなります。
- キーボードの入力先はアクティブウィンドウのままなので、入力前にどのウィンドウが対象かを確認します。
- 動かない場合は、設定の状態、アプリの対応、管理者権限、マウスのユーティリティソフトを確認します。
スクロールの行数や方向もあわせて調整し、自分にとって扱いやすい操作環境を整えてみてください。