【Windows 11】ナレーターの使い方と画面の読み上げを快適にする設定

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今回は、Windows 11に標準で搭載されているナレーターの使い方を紹介します。ナレーターは、画面に表示されている文字やボタンを音声で読み上げてくれる機能です。視覚に不安がある人がパソコンを操作するための機能として知られていますが、長い文章を耳で確認したいとき、目を休めながら作業したいとき、作成した資料の誤字を音で確かめたいときなど、日常のさまざまな場面でも活用できます。起動と停止の方法から、覚えておくと便利なキー操作、快適に使うための設定まで順番に解説します。

※WindowsはUpdateにより設定項目等が変わることがあるため、記事中のUI名や操作手順等がユーザー様のWindows環境とは一部異なる場合があります。

Windows 11のナレーターとは

ナレーターは、Windows 11に最初から組み込まれている画面読み上げ機能です。別途ダウンロードやインストールをする必要はありません。オンにすると、フォーカスが当たっているボタンやメニュー、入力欄、ウェブページの文章などを音声で案内してくれます。マウスを使わずに、キーボード操作と音声だけでメールの確認やインターネットの閲覧、文書の作成といった作業を進められるのが特徴です。

ナレーターが役立つ場面

  • 画面の文字が見えにくく、音声で内容を確認したいとき
  • 書き上げた文章を耳で聞いて、言い回しや誤字を確認したいとき
  • ウェブページやアプリがキーボードだけで操作できるか確かめたいとき
  • 長時間の画面作業で目が疲れ、少し休ませたいとき

ナレーターを起動・停止する方法

ナレーターのオン・オフは、ショートカットキーと設定画面のどちらからでも切り替えられます。

ショートカットキーで切り替える

Windowsキー+Ctrl+Enterを押すと、ナレーターが起動します。もう一度同じキーを押すと停止します。最もすばやく切り替えられる方法なので、まずはこのショートカットを覚えておくと便利です。

設定画面から切り替える

  1. Windowsキー+Ctrl+Nを押して、ナレーターの設定画面を開きます。
  2. 「ナレーター」のスイッチをオンにします。

サインイン画面など一部の画面では、右下にアクセシビリティのアイコンが表示されます。このアイコンを選ぶと、ナレーターのオン・オフを切り替えるスイッチが表示されるため、サインイン前に読み上げを使いたいときにも対応できます。

初回起動時に表示される「ナレーターホーム」

ナレーターをオンにすると、「ナレーターホーム」という画面が表示されます。ここからは、基本操作を練習できるクイックスタートや、ナレーターのガイド、新機能の案内、設定画面へ移動できます。初めて使うときは、クイックスタートで見出しやリンクの移動などを一通り試しておくと、実際の操作に入りやすくなります。起動するたびにホームを表示するかどうかは、設定で変更できます。

ナレーターの基本操作と覚えておきたいキー

ナレーターの操作では、「ナレーターキー」と呼ばれる修飾キーを他のキーと組み合わせて使います。既定ではCaps LockキーとInsertキーがナレーターキーとして働きますが、日本語106キーボードの場合はInsertキーと無変換キーが既定のナレーターキーになります。以下では、このキーを「ナレーターキー」と表記します。

画面内の移動は通常のキー操作が基本

アプリやウェブページの中を移動するときは、Windowsの通常の操作と同じくTabキーや方向キーを使い、目的の項目に着いたらEnterキーで決定します。チェックボックスやボタンの操作も同じ流れで行えます。アプリを開くときは、Windowsキーでスタートメニューを開いてアプリ名を入力し、方向キーで選んでEnterキーを押します。開いているアプリの切り替えはAlt+Tabで行え、切り替え先のアプリ名も読み上げられます。

読み上げを止める・聞き直す

  • Ctrlキー:読み上げをその場で止める
  • ナレーターキー+X:直前に読み上げた内容をもう一度聞く
  • ナレーターキー+Ctrl+X:直前に読み上げた内容をクリップボードにコピーする
  • ナレーターキー+Alt+X:読み上げた内容の履歴を表示するウィンドウを開く

読み上げが長く続いて困ったときは、まずCtrlキーを押すと覚えておくと安心です。また、エラーメッセージの番号など、聞き取った内容をメモしたいときは、コピーの操作を使うと書き写す手間が省けます。

読み上げの速さと音量を調整する

  • ナレーターキー+プラス記号(+):読み上げを速くする
  • ナレーターキー+マイナス記号(-):読み上げを遅くする
  • ナレーターキー+Ctrl+プラス記号(+):ナレーターの音量を上げる
  • ナレーターキー+Ctrl+マイナス記号(-):ナレーターの音量を下げる

プラス記号やマイナス記号は、キーボード上のそのキーを指しており、Shiftキーを一緒に押す必要はありません。テンキーのプラス・マイナスキーでも操作できます。

状況を確認できる便利なコマンド

  • ナレーターキー+T:いま操作しているウィンドウのタイトルを読み上げる
  • ナレーターキー+W:ウィンドウのタイトルと内容を読み上げる
  • ナレーターキー+F12:現在の時刻と日付を読み上げる
  • ナレーターキー+Shift+B:バッテリー残量とネットワークの状態を読み上げる
  • ナレーターキー+S:ウェブページの見出しやリンクの数などの概要を読み上げる

どのアプリを操作しているか分からなくなったときは、ナレーターキー+Tで現在地を確かめると落ち着いて操作を続けられます。

ナレーターを快適に使うためのコツ

入力学習でキーの役割を確かめる

ナレーターキー+1を押すと「入力学習」がオンになり、押したキーの名前や、そのキーに割り当てられたナレーターのコマンドを確認できます。どのキーがどのコマンドにつながっているかを耳で確かめられるので、コマンドを覚えるための練習に向いています。終わったら、もう一度ナレーターキー+1を押してオフにします。

自分に合う声を選ぶ

ナレーターの設定では、声の種類や話す速さ、声の高さ、音量を変更できます。インストールされている音声は、ナレーターキー+Alt+プラス記号(+)で次の音声へ、ナレーターキー+Alt+マイナス記号(-)で前の音声へ切り替えられます。文章の確認に使う場合は、少しゆっくりめの速さにすると、助詞の抜けや言い回しの不自然さに気付きやすくなります。

ナレーターキーを誤って押さないようにする

Caps Lockキーをナレーターキーとして使う環境では、文字入力中にCaps Lockの状態が変わって戸惑うことがあります。ナレーターキーとして使うキーは設定で変更できるため、普段の入力で使わないキーを選ぶと誤操作を減らせます。

サインイン前後に自動で起動させる

毎回ナレーターを使う場合は、自動起動を設定しておくと便利です。

  1. Windowsキー+Ctrl+Nでナレーターの設定を開きます。
  2. ナレーターのスイッチの横にある項目を展開して、追加のオプションを表示します。
  3. 「サインイン後にナレーターを起動する」にチェックを入れると、サインイン後に自動で起動します。
  4. 「サインインする前にナレーターを起動する」にチェックを入れると、サインイン画面の段階から読み上げが始まります。

画面を暗くして読み上げだけで作業する

ナレーターキー+Ctrl+Cを押すと「スクリーンカーテン」が有効になり、ディスプレイが真っ黒になって、画面の内容は音声でのみ確認する状態になります。周りの人に画面を見られたくないときや、音声だけに集中したいときに役立ちます。

オンラインサービスの利用を確認する

インターネットに接続している場合、ナレーターは画像やリンク、ウェブページの情報をMicrosoftに送信して、補足の説明を読み上げることがあります。たとえばナレーターキー+Ctrl+Dで、リンク先ページのタイトルや画像の説明を聞けます。こうした機能を使いたくない場合は、ナレーターの設定にあるデータとサービスの管理から無効にできます。

まとめ

Windows 11のナレーターは、画面の内容を音声で読み上げてくれる標準機能で、Windowsキー+Ctrl+Enterですぐにオン・オフできます。読み上げを止めるならCtrlキー、聞き直すならナレーターキー+X、速さの調整はナレーターキー+プラス・マイナスと、よく使う操作から覚えていくと無理なく慣れられます。日本語106キーボードではInsertキーと無変換キーがナレーターキーになる点も押さえておきましょう。入力学習でキーの役割を確かめたり、声や速さを自分好みに調整したり、自動起動やスクリーンカーテンを活用したりすることで、ナレーターを日々の作業に取り入れやすくなります。まずはクイックスタートで基本操作を試すところから始めてみてください。