今回は、Windows 11のカメラ設定で明るさやコントラストを調整し、Web会議での映りを整える方法を紹介します。顔が暗く見える、色が薄く感じるといった点は、設定アプリの中でプレビューを見ながら直せます。操作手順のほかに、調整のコツ、アプリで映りが変わるときの考え方、使える条件もまとめました。
Windows 11のカメラ設定でできること
Windows 11では、設定アプリの[カメラ]のページで、パソコンにつないだカメラの映り方を調整できます。一覧からカメラを選ぶとWindowsがそのカメラを起動し、プレビュー映像と調整用のコントロールが表示されます。
表示されるコントロールには、次のようなものがあります。
- 明るさ、コントラスト、彩度、シャープネスなどの基本調整
- Windows Studio Effects
- 回転(一部の外付けカメラ)
- ビデオHDR
ただし、使える項目はカメラの機能とWindows 11のバージョンによって異なります。環境によっては、一部の項目しか表示されないこともあります。
調整した内容は既定の設定として残る
コントロールを動かすと、結果はすぐプレビューに反映されます。変えた内容は、そのまま新しい既定の設定として保存されます。
既定の設定はカメラごと、ユーザーアカウントごとに保存されます。複数のWindowsデバイスの間では同期されないため、別のパソコンでも同じ映りにしたい場合は、そのパソコンでも調整が必要です。アプリがカメラを使い始めるときは、この既定の設定が使われます。
カメラ設定で明るさを調整する手順
明るさの調整は、次の順番で進めます。
- [スタート]から[設定]を開きます。
- [Bluetoothとデバイス]を選び、[カメラ]を開きます。
- 接続されているカメラの一覧から、調整したいカメラを選びます。
- カメラが起動し、プレビューと調整用のコントロールが表示されます。
- 明るさやコントラストなどのコントロールを動かし、プレビューで映りを確かめます。
調整が終わると、その状態が既定の設定として残ります。そのあと、ふだん使うWeb会議アプリでも映りを確かめておくと安心です。
基本調整の各項目の目安
項目の名前やスライダーの範囲はカメラによって異なることがあります。一般的には、それぞれ次のような点を調整するものと考えると分かりやすくなります。
- 明るさ:映像全体の明るさ
- コントラスト:明るい部分と暗い部分の差
- 彩度:色の鮮やかさ
- シャープネス:輪郭のくっきり具合
Web会議の映りを整えるコツ
1項目ずつ動かしてプレビューで比べる
いくつかの項目を一度に変えると、どの変更で映りが変わったのか分からなくなります。まず明るさを決め、次にコントラスト、彩度と1項目ずつ動かすと、違いをプレビューで比べやすくなります。
変更前の状態を控えておく
調整前のスライダーの位置をメモしたり、画面を撮っておいたりすると、元の映りに戻したいときの目安になります。いろいろ試したあとで、最初の状態のほうがよかったと気づいたときにも役立ちます。
実際にWeb会議をする場所で調整する
一般的な工夫として、調整はふだんWeb会議に参加する場所や時間帯で行うのがおすすめです。部屋の明るさは時間帯によって変わるため、実際に使う状態に合わせておくと、会議のときの映りに近づけやすくなります。
明暗差が気になるときはビデオHDRを確認する
ビデオHDRは、映像の明るい部分と暗い部分の両方を自然に見せるための機能です。顔と背景の明るさの差が気になる場合、ビデオHDRの項目が表示されていれば、オンとオフをプレビューで比べてみてください。
メーカーのアプリも使い分ける
メーカーのアプリが用意されているカメラでは、[関連設定]のボタンからそのアプリを開けます。Windowsの設定画面にない項目を調整したいときは、メーカーのアプリも確かめてみるとよいでしょう。
アプリによって映りが変わるときの考え方
アプリがカメラを使うときは既定の設定で始まりますが、使用中のアプリが別の設定をかけることがあります。また、既定の設定をまったく使わないアプリもあります。
カメラ設定で調整したのに、特定のWeb会議アプリだけ映りが違う場合は、アプリ側の影響が考えられます。アプリに映像の調整項目があれば、その内容も見直してみてください。
Windows Studio Effectsを使える場合
Windows Studio Effectsは、通話中の映像や音声を補正するAI機能です。主な機能は、自動フレーミング、視線補正(アイコンタクト)、背景効果(標準ぼかし・ポートレートぼかし)、音声フォーカスなどです。対応するサードパーティ製カメラでも使えるようになっています。
使うにはNPUと最新のWindows更新が必要です。一部の拡張機能は、40 TOPS以上のNPUを積んだCopilot+ PCでのみ使えます。40 TOPS未満のNPUのデバイスで使えるのは、背景効果、視線補正(標準)、自動フレーミング、音声フォーカスです。
オンとオフは、次の3か所で切り替えられます。
- クイック設定の[Studio Effects]タイル
- [設定]→[Bluetoothとデバイス]→[カメラ]→前面カメラ
- カメラアプリ右上のアイコン
効果を既定の状態に戻したいときは、[効果のリセット]を使います。クイック設定にタイルがないときは、タイルの追加が必要な場合があります。それでも表示されない場合は、デバイスにNPUがない可能性があります。
なお、一部のデバイスでは、背景効果や視線補正、自動フレーミングをオンにすると、パフォーマンスやバッテリーの持ちに影響が出る可能性があります。必要な効果だけをオンにして、動作の様子を見ながら使うと扱いやすくなります。
適用条件と注意点
カメラ設定を使う前に、次の点を確認しておきましょう。
- 表示されるコントロールは、カメラの機能とWindows 11のバージョンによって変わります。
- Windows Hello顔認証用の赤外線(IR)カメラ、Webカメラとして使うデジタル一眼レフやアクションカメラなどのDirectShow方式のカメラ、産業用カメラや多くのネットワークカメラのようにWindowsが管理しない独自方式のカメラは、このページに表示されないことがあります。
- カメラの有効化と無効化には管理者アクセス権が必要です。
- デバイスによっては、1台を無効にすると複数のカメラがまとめて無効になります。その場合はWindowsが警告を表示します。
- カメラによっては、無効にするときに再起動が必要です。
カメラが映らないときの確認ポイント
調整以前にカメラが映らない場合は、まずプライバシーの設定を確認します。
- [スタート]→[設定]→[プライバシーとセキュリティ]→[カメラ]を開きます。
- [カメラへのアクセス]をオンにします。
- Microsoft Storeアプリは、[アプリがカメラにアクセスできるようにする]をオンにしたうえで、アプリごとにオンとオフを切り替えます。
- デスクトップアプリは、[デスクトップアプリがカメラにアクセスできるようにする]をオンにします。
デスクトップアプリはまとめて許可する仕組みで、アプリごとには切り替えられません。EdgeなどのブラウザーやTeamsなどのWeb会議アプリを使う場合は、デスクトップアプリ側の設定をオンにする必要があります。設定を変えられないときは、デバイスの管理者による変更が必要です。
また、カメラ設定のページに[無効なカメラ]の欄があれば、そこからカメラを選んで[有効にする]を押します。欄がなければ、無効になっているカメラはありません。
まとめ
Windows 11のカメラ設定では、[設定]→[Bluetoothとデバイス]→[カメラ]でカメラを選び、プレビューを見ながら明るさやコントラストを調整できます。調整した内容はカメラごと、ユーザーアカウントごとの既定の設定として保存され、アプリがカメラを使うときの出発点になります。
映りを整えるときは、1項目ずつ動かして比べ、変更前の状態を控えておくと元に戻しやすくなります。アプリによっては独自の設定がかかるため、特定のアプリだけ映りが違う場合はアプリ側の項目も見直しましょう。Windows Studio Effectsは対応するデバイスで使え、動作への影響が出る可能性もあるため、必要な効果を選んでオンにするのが扱いやすい方法です。